九州国際大付「2年生四天王」佐倉が高校通算13号!打撃フォーム改造&体重6キロ増110キロさらに進化

[ 2022年4月26日 05:30 ]

春季九州大会第2日   九州国際大付9ー1東明館 ( 2022年4月25日    ひなたサンマリン宮崎 )

<東明館・九州国際大付>4回に右越えに2ランを放った九州国際大付・佐倉(撮影・杉浦 友樹)
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 1回戦7試合が行われた。今春選抜8強の九州国際大付(福岡)は東明館(佐賀)を9―1の7回コールドで破り、2季連続優勝へ好発進。注目の2年生スラッガー、佐倉(人ベンに峡の旧字体のツクリ)史朗内野手が4回に右翼席中段への2ランを放つなど活躍した。

 佐倉は打球の行方を少し見てから走り出した。高校通算13本目の余韻に浸るようにダイヤモンドを一周。手応え十分の一発だった。

 1―0の4回無死二塁。内角のカーブを振り抜くと打球は右翼席中段で弾んだ。「入ったなと思った」と確信した一発。初回の第1打席は昨夏の甲子園を経験している東明館のエース今村に左飛に抑えられたが、打席でつかんだ感覚は悪くなかったという。「当たるポイントさえ良ければ飛ぶと思った」と自信を持って強振した。

 花巻東の佐々木麟太郎らとともに「2年生四天王」の一角として今春選抜で注目を集めた。3試合で11打数4安打2打点、打率・364でチームの8強入りに貢献。ただ、本塁打は出なかった。昨秋の公式戦で5本塁打したスラッガーは「レベルが高いところでも長打を打たないといけない」と自身の打撃を見直した。

 福岡に戻ってから打撃フォームの改造に着手した。体を深く沈み込ませる構えから、重心を少し高くするフォームに修正。さらにオリックス吉田正を参考にフォロースルーを大きくした。「打球が上がるようになった。しっかり力強いバッティングができるようになった」。選抜後の練習試合では3本塁打をマーク。筋トレなどで体重は6キロ増の110キロとパワーアップし、手応えを持って宮崎に乗り込んできた。

 4番の2ランが出た4回は打者10人で一挙6点。主砲のアーチで打線が活性化した。楠城徹監督から「自分の打撃をすれば結果はついてくる」と言われている佐倉は「大事なところで一本を打ちたい」と次戦を見据えた。(杉浦 友樹)

 ◇佐倉 (人ベンに峡の旧字体のツクリ)史朗(さくら・きょうしろう)2005年(平17)11月3日生まれ、福岡県久留米市出身の16歳。小1から野球を始めて、宮ノ陣中では球道ベースボールクラブに所属し、2年時にジャイアンツカップ出場。高校では1年春からベンチ入りして、同秋から4番。1メートル82、110キロ。右投げ左打ち。

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