川上憲伸氏 ロッテ朗希の異次元の投球絶賛も「一番気になるのは肘。次は肩」

[ 2022年4月19日 19:50 ]

川上憲伸氏
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 元中日エースで、メジャーリーグも経験した川上憲伸氏(46)が19日、自身のYouTube「川上憲伸 カットボールチャンネル」を更新し、ロッテ・佐々木朗希投手(20)を絶賛した。

 佐々木朗は10日のオリックス戦で28年ぶりの完全試合を達成し、17日の日本ハム戦では8回まで完全投球を披露したものの、0-0の同点ということもあり9回に降板して2試合連続完全試合とはならなかった。2試合連続完全試合を目前にした状況での交代に川上氏は「8回交代は絶対ですよ」と親指を立ててグッドポーズ。「2回連続しとったら、次みんな3試合連続完全試合とか簡単に言うでしょ?絶対言ってたと思う。言っちゃいかんよ。漫画の世界でもない」とくぎを刺した。

 佐々木朗の投球については「申し訳ないんだけど」と前置きして「プロ野球なんだけど、差を感じるな。レベルの高いところにいる」と異次元だと感じた。また、今後の完全試合を達成できる可能性よりも気になることがあるとした川上氏。それは「一番気になるのは肘。次は肩。足とか腰とか膝とかそれはない」と右腕の故障の心配をした。

 その理由として「疲れてきたら体勢が(崩れたり)とか、無理なフォームとかっていうのもあるかもしれないですけど、それよりも(リリースの)インパクトとかね。実際160キロのストレートとフォークだけでやってきたピッチャーはいない。プロ野球の世界で、特に日本人で。そうなってくると、腕にはかなり負担がくる」とした。

 シーズン中に完封や好投をした後は体が興奮状態となっているため疲れを感じにくいと振り返った。ただ、シーズンが終わり1週間ほど経つと「キャッチボールもできない。(肩が)上がらなくなったりする」と自身の経験を語った。そういった経験を「知ってる(ロッテの)コーチ陣と監督が素晴らしい。あの方たちがストップかけないと、(マウンドに)いっちゃう」と首脳陣の決断を称えた。

 また「それをすることによって未来が続いていく。我々、ファンの人たちも佐々木朗希に対して夢をもらえるチャンスがある。今回の交代は、特に体を守るっていう意味では絶対に良かった」と自身の考えを伝えた。

 佐々木朗の今後の登板も楽しみな様子で「またやりそうだもんな」と期待しつつも「なんで?なんでこうなる?こんなに簡単かな?ゲームで163キロ投げたとしても案外打たれるときもあるしね。ありえんよね」と信じられない様子だった。

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2022年4月19日のニュース