巨人守護神・大勢が強運のプロ初勝利 延長10回に13球3人斬り!立岡サヨナラ弾呼んだ

[ 2022年4月10日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3-2ヤクルト ( 2022年4月9日    東京D )

<巨・ヤ>10回、サヨナラソロを放ち、勝利投手の大勢(右)に出迎えられる立岡(撮影・久冨木 修)
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 野球には流れがある。攻撃へのリズムを生む最高の3アウト目の取り方は何か。それは空振り三振だ。巨人で新人守護神を務める大勢が山田に直球勝負を挑む。最後の5球目はこの日最速の156キロ。空振り三振を奪い、直後のサヨナラ勝利を呼び込んだ。

 「自分の投球で流れを持ってこられたらサヨナラに絶対につながると思った。(打線に)勢いの出る投球にしたいと思って上がった」

 まさに有言実行。新人守護神が同点の10回をリズムよく3者凡退に抑えると直後の立岡のサヨナラ弾でプロ初勝利が転がり込んだ。強運とも言えるが、その運を引き寄せたのは自らの投球。1番から始まる打順で塩見、代打・青木を簡単に抑え、山田は一度もバットに当てさせなかった。投じた13球で変化球はわずか2球。殊勲弾を放った立岡も「間違いなく勢いが出た」と右腕の投球を絶賛した。

 理想は「プレーで人をワクワクさせるような選手」。同じ東京ドームで行われた3月18日のロッテとのオープン戦では佐々木朗の投球に「1球投げるたびに歓声が湧いていた」と刺激を受けた。この日は自身が緊迫した場面で魂を込めた投球を披露。歓声を浴び勝利へのムードを高めた。

 チームはリーグ最速の10勝に到達。今季初のサヨナラ勝ちで初体験となったウオーターシャワーは「ちょうどアクエリアスを飲んでいたけど自分が口をつけたやつだったのでポケットにしまいました」と笑う。マウンドと同様、コロナ感染防止を念頭に置いた冷静な対応。連続試合セーブは7で止まったが、その勢いは止まらない。(小野寺 大)

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2022年4月10日のニュース