マリナーズの100マイル右腕が今季初登板 バクストンに2ラン被弾も

[ 2022年4月10日 11:31 ]

マリナーズのアンドレス・ムニョス(ロイター)

 「3桁が出ますよ」。マリナーズのTV解説陣の言葉が弾む。

 9日(日本時間10日)マリナーズ対ツインズ戦の8回裏、2―1と1点リード。メキシコ出身の23歳右腕、アンドレス・ムニョスの今季初登板。9番ゴードンに対し、初球の100・3マイル(約160・5キロ)に始まり、6球全て直球で、うち3球が100マイル超えだった。

 とはいえいくら速くても直球だけに絞ればMLBのトップ打者は芯でとらえる。ネクストバッターズサークルでタイミングを合わせていた1番バクストンは、一塁に四球のゴードンを置き、初球高めの100・5マイルをフルスイング、レフトスタンド上段に突き刺した。打球速度112・3マイル、436フィート(約133メートル)も飛んだ。

 ムニョスはそのあとは平均速度87・9マイル(約141キロ)のスライダーを織り交ぜ、コレア、ポランコを連続で空振り三振に打ち取った。

 結局この日は10球の直球のうち7球が100マイル超え、最速はコレアに投げた101・2マイル、直球の平均速度は99・9マイルだった。

 ムニョスは元はパドレスの選手で19年に19歳で102・8マイル(約164・5キロ)をマークした。しかしながら肘の靭帯を痛め、20年3月にトミージョン手術、同年8月にマリナーズにトレードされた。昨季はメジャーで1試合だけ登板している。今季は春のオープン戦で3試合無失点と好投。同僚のジャイルズが指を怪我したため、セットアッパーを任されている。メジャーで新たに火の玉投手(FIREBALLER)が出現。同地区エンゼルスの大谷とのパワー対決が楽しみだ。

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2022年4月10日のニュース