牛島和彦氏が見たロッテ・朗希の新たな課題　“球数かさんだイニング”どう対応するかが楽しみ

オープン戦   ロッテ5ー7巨人 （ 2022年3月18日    東京D ）

＜巨・ロ＞5回2死、岡本和に逆転満塁本塁打を浴び、ガックリの佐々木朗（撮影・河野　光希）
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　【牛島和彦　視点】佐々木朗は初回から160キロを連発していたが、球速よりも直球の質にこだわって投げているように見えた。開幕前、最後の実戦登板。直球を多めにしっかりと投げて体に力感を叩き込んでシーズンを迎えたいという意思を感じた。立ち上がりからフォークも落ちていたし、スライダーでカウントも取れていた。4回までは点を取られそうな感じはしなかった。

　ただ5回、巨人打線が思ったより粘っこくて手を焼いた。直球には振り遅れていたが、追い込んでからの変化球を見逃されたり、ファウルにされて苦しんだ。投手は1イニングで20球を超えると苦しくなってくる。佐々木朗も予想もしなかったポランコに粘られて四球。思った投球ができなくなって39球目に岡本和に一振りで仕留められた。開幕前、最後の最後に“1イニングで球数がかさんだときにどう対応するか”という課題が出た。佐々木朗がこの新たな課題にどう向き合い、どう答えを出すのか楽しみだ。