「憧れて真似した」 広島・栗林の出身クラブで継承される合言葉 卒団生が語る「謙虚」の力

[ 2022年3月19日 07:35 ]

3月11日にマツダスタジアムを訪れて、広島―日本ハムのオープン戦を観戦した「藤華クラブ」の3年生8人(撮影・河合 洋介)
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 広島・栗林良吏投手(25)の出身チーム「藤華クラブ」(愛知・名古屋)の中学3年生8人がマツダスタジアムを訪れた。卒業旅行として11日の広島―日本ハム戦を日帰りで観戦。栗林の登板機会はなかったものの、先輩の直筆サインが書かれたユニホームを着て応援した時間は大切な思い出となった。

 栗林は、高校進学後もオフに入る度に同クラブの練習に参加してきた。プロ入り後、初のオフだった今年1月も訪問。3年生の堀田貴雅さんは「実際にお会いすると近所の優しいお兄さんみたい。すごく優しく話しかけてくれます」と振り返る。

 栗林が座右の銘とする「謙虚」は、同クラブの有野伸一総監督から授かった言葉だ。その後のナインにも受け継がれたことで同クラブの合言葉となり、いまでは球団旗にまで「謙虚」と書かれている。主将の田中佑樹さんは「いつも総監督が謙虚であることの大切さを話してくれます」と言う。雨の日は総監督が座学を開いて謙虚であることの大切をナインに説く。もちろん、中学時代の栗林の謙虚さも見本の一つとして伝えている。

 堀田さんは「有名な選手が謙虚であり続けるから、僕たちもその姿勢に憧れて真似をしてきました」と中学3年間を思い返した。栗林の存在が、後輩を真っすぐな大人にさせることに一役買っていた。(記者コラム・河合 洋介)

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2022年3月19日のニュース