ヤクルト・奥川もう万全!29日神宮開幕戦へ5回6K1失点 「うまくできた」直球とカーブで幻惑

[ 2022年3月19日 05:30 ]

オープン戦   ヤクルト1-1西武 ( 2022年3月18日    ベルーナD )

<西・ヤ>アウトカウントを確認する奥川(撮影・尾崎 有希)
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 わずかにギアを上げた。3回。ヤクルト・奥川は先頭の源田を見逃し三振に抑えた。1ボール2ストライクから内角高め147キロ直球。初球は外角への142キロ直球だった。「直球でもスピードを変えたり。同じ曲がりでもスピードを変えたり。今日はうまくできた」。同球種でも緩急をつけ打者を幻惑した。

 2回も栗山、愛斗から見逃し三振を奪っており、源田まで3者連続で見逃し三振。打者が積極的に振ってくるオープン戦で圧倒した。計6奪三振に「三振を取れるのはいいこと」と手応えも上々。最速149キロの直球に最も遅い球は107キロのカーブで、カーブも110キロと120キロ台前後を使い分け、5回4安打1失点に抑えた。

 本番モードでDHを使用しなかった高津監督は「非常に良かった」と投球は評価。ただ、奥川は打撃面で反省した。5回無死一塁から犠打を決められず。バスターに切り替えたが二塁への併殺打に終わった。直後に味方の失策から失点を喫し「流れを悪くしてしまった」と反省を語った。

 母校・星稜の林和成監督が今月末で退任する。指揮を執るのも今回のセンバツが最後だ。3年夏の甲子園で準優勝に輝いた右腕は「甲子園で勝ってほしい気持ちは強いけど思い切ってプレーしてもらえれば」とエールも送った。

 シーズン初登板は29日の神宮の本拠地開幕となる巨人戦。奥川は「何とか勝ちたい。ドキドキする気持ちが凄く強い」と語る。高卒3年目で初々しさも残るが昨季同戦は2戦2勝。9勝を挙げた昨季に何度も経験している中10日の間隔を空け、「大役」に向かう。(川手 達矢)

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2022年3月19日のニュース