ソフトB・千賀 開幕OKの7回1失点 さあ、初陣ビッグボスと激突「いい球投げる準備をするだけ」

[ 2022年3月19日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク5-1広島 ( 2022年3月18日    ペイペイD )

<ソ・広>先発し7回1失点の千賀(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 準備OKだ!ソフトバンクの千賀滉大投手(29)は18日、広島戦に先発し、7回6安打1失点に抑え、8三振を奪った。新型コロナウイルスの影響で登板を回避するアクシデントもあったが、オープン戦最後の登板で最長の7イニングを投げてスタンバイ完了。3年ぶりに開幕投手を務める25日の日本ハム戦(ペイペイドーム)へ向かう。

 最後の7回、千賀はピンチでもまったく動じなかった。1死から連打を浴びて、一、二塁。そこから末包と代打・長野をいずれもドロンと落ちるフォークで空振り三振に斬ってみせた。

 「緊張感はなく、ブルペンで投げるような感覚だった。6回いければいいと思ったけど7回いけた。手応えは少しあるけど、来週始まるし、まだまだこれから」

 開幕前の最終登板で7回6安打1失点、8三振を奪った。100球めどだったが、90球で役目を終えた。2―0の4回に先頭の西川から二塁打を浴び、1死三塁で小園に初球の直球を右前適時打されたが、すぐに切り替えた。続く松山をスライダーで遊ゴロ併殺に料理。直球の最速は158キロで「そんなに満足できる球ではない。めっちゃ良かったという感じはない」。まだまだギアは上げられる。

 対外試合初登板だった2月26日のオリックスとのオープン戦では3回8安打4失点と崩れた。新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となる可能性があって一時隔離となり、登板を回避するアクシデントもあったが、前回11日のヤクルト戦では4回2安打1失点と好投。開幕に向けて着実に調子を上げてきている。2月15日に12球団最速で開幕投手を通達し、完封指令も出した藤本監督は「安心して送り出せますよ」と内容に満足していた。

 25日の開幕戦で3年ぶりに開幕マウンドに立つ。相手は「ビッグボス」こと新庄監督率いる日本ハム。「(オープン戦の)映像を見ようかな」と話す様子は、注目チームとの対戦を楽しみにしているようでもあった。「始まっちゃえば、どこのチームも同じ。自分がいい球をミット目掛けて投げる準備をするだけ」。そのための心技体は整っている。(井上 満夫)

続きを表示

2022年3月19日のニュース