出てこい巨人の切り込み隊長!原監督「苦労している」1番打者適任探し…松原、吉川、立岡ら奮起期待

[ 2022年3月15日 05:30 ]

名古屋入りした原監督(撮影・河野 光希)
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 原巨人が2年ぶりのV奪回へ、開幕までの残り6試合で斬り込み隊長を探し出す。14日、大阪から名古屋へ移動した原監督は「やはり1番バッターに苦労している。1、2番に苦労しているのは、なんとなく分かるでしょ」と険しい表情で最終調整をにらんだ。

 2勝7敗2分けでオープン戦最下位。直近7試合連続で2得点以下で、12球団最少の19得点に沈む得点力不足の最大の要因は、斬り込み隊長の不在だ。昨季32試合で1番を務めた梶谷は、昨秋に椎間板ヘルニアの手術を受け、開幕に間に合わない。同チームトップの77試合で起用された松原、機動力が光る吉川はそろってオープン戦打率1割台と振るわず、松原は現在は2軍調整中。開幕1番争いは混迷を極めている。

 前日の阪神戦では、今季初めて1番に起用した立岡が8回に同点適時打を放ち「彼のいいところは物おじしないところ」と指揮官を喜ばせた。松原、吉川、立岡のいずれかが、すんなりと1番に収まらなければオープン戦6試合で1番に入った丸を起用する代替案も浮上してくる。

 長打が期待される新外国人のポランコ、ウォーカーが、前日に2軍で初実戦に臨み、開幕に間に合う見通し。昨季の不振から巻き返しを誓う中田もオープン戦打率・320と気を吐いている。坂本と好調な岡本和ら主軸は順調なだけに、得点源となる1番が鍵に。「松原だってファームに落としたけど、開幕の時にはどうなっているか分からない」と原監督。奮起を促し、頼れる1番打者の定着を願い、見定める。(花里 雄太)

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2022年3月15日のニュース