25年、東京で大谷の雄姿見られる!?世界ツアーでMLB開幕戦東京開催へ

[ 2022年3月15日 02:30 ]

キャンプ施設入りする大谷(撮影・光山 貴大)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が13日(日本時間14日)、キャンプ集合日に身体検査を受けるなど約2時間滞在。労使の対立で日程が約1カ月ずれ込んだが、チームは14日(同15日)にようやくキャンプインを迎える。スポーツ専門局ESPNは25年に東京で大リーグの開幕戦が行われる見込みと報道。昨季ア・リーグMVPに輝いた二刀流の雄姿が、再び日本で見られるかもしれない。

 帽子を後ろ向きにかぶり、上下スエット姿の大谷は自ら運転する車で球場入り。駐車場でチーム関係者と抱き合い、ファンの声援には右手を上げて応えた。労使交渉の長期化で当初の予定から26日も遅れたが、ついにやってきたキャンプ集合日。明るい表情からは、喜びがにじみ出ていた。

 この日はメイン球場で身体検査を受けるなど約2時間滞在。帰り際には車の運転席から再びファンに手を振って応じた。捕手のスタッシは米メディアなどの取材に「この冬にアリゾナのトレーニング施設で翔平の球を受けた。とてつもない球を投げていた。今年も桁外れな活躍をするだろう」と話すなど調整は順調なようだ。

 昨季は二刀流で9勝&46本塁打の成績を残しア・リーグMVP。日本選手では01年イチロー(マリナーズ)以来の受賞で「野球の国際化」を狙う大リーグにとっても意味のある受賞となった。12日にはスポーツ専門局ESPNが世界ツアーの一環で25年に東京で大リーグ開幕戦の開催が予定されていると報道。その他、ロンドンやパリでも公式戦が行われ、23、26年には17年以来となるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も開催される予定だと報じた。

 大谷は労使交渉が長引くことでシーズンが短縮されていれば懸念されたFA権取得への登録日数の問題も解消され、順調なら23年のオフに同権利を取得見込み。25年の所属チームは不明だが、大リーグの顔で、日本開催となれば不可欠なスター選手であり、昨夏には一部で「23年にエンゼルスが日本開催を検討している」と報じられたこともある。過去にはヤンキース・松井、マリナーズ・イチロー、レッドソックス・松坂らが所属チームの日本開催で母国の野球ファンを沸かせた。大谷にも同じ舞台が用意される可能性は十分だ。

 この日、ジョー・マドン監督は大谷について「昨季と同じようなパフォーマンスを見たい。そうなったらうれしい」と今季も二刀流でのフル回転に期待した。14日(日本時間15日)にキャンプ初日を迎え、18日(同19日)にオープン戦が開幕。例年よりも調整期間は短くなったが、4月7日(同8日)の開幕・アストロズ戦では開幕投手の最有力候補だ。メジャー5年目も話題の中心に大谷がいる。(柳原 直之)

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