広島・大盛 初の開幕スタメン“いただきます”、打撃改造で勝負の4年目「勝ち取りたいです」

[ 2022年3月15日 05:30 ]

開幕スタメンに向け練習に励む広島・大盛
Photo By スポニチ

 広島・大盛穂外野手(25)が4年目で初の開幕スタメンを視界に捉えている。ここまでオープン戦10試合に出場し、打率・286。出番が限られていた中で結果を残し、最近(8~12日)は4試合で先発するなど、首脳陣は評価を上方修正する。15日のロッテ戦(ZOZOマリン)からの残り5試合がラストスパート。「勝ち取りたい」と力を込めた。

 足場固めに精を出した。千葉への移動を控えた14日午前、大盛は前日13日の日本ハム戦で失敗した野間とともに、マツダスタジアムに隣接する屋内練習場でバント練習に取り組んだ。東出野手総合コーチの指示だった。

 「“大盛も下手やから明日(野間と)一緒にバント練習”と東出さんに言われたので。それで来ていました」

 念願の開幕スタメンを視界に捉える4年目の春。小技で評価を下げては悔いが残る。そう言えるぐらい、打撃でアピールしてきた。途中出場で中堅守備に就いた2月27日の日本ハム戦でオープン戦1号。限られた出番で結果を出したことが認められ、8日の阪神戦から4試合に先発した。

 「今までは3球三振とか結構あったけど、ポイントを近くしてファウルで粘れる打席が増えてきた。でも、まだまだなので、四球を取れるような打席を増やせばいいかな…と」

 20年に135打数で50個、21年に37打数で19個を数えた三振。その数を減らそうと、昨オフからポイントを近づける打撃改造に着手した。「体を開かずに…というイメージ。オープン戦に入って“これかな”という感覚が少し出てきました」と手応えを感じ取る。

 守備走塁には定評がある。6日の西武戦では7回に途中出場して左翼に入り、同点の9回2死三塁で小園が反応できなかったショート後方への飛球を地面すれすれで好捕。その裏には右中間三塁打を放ち、サヨナラ劇をお膳立てしてみせた。

 「運を持っていると思いました。あそこで何もできなかったら、終わっていただろうな…と思います」

 であれば、是が非でも開幕スタメンをつかみ取りたい。首脳陣は開幕後を見据えて9日の阪神戦、11日の日本ハム戦では1番に起用。オープン戦は残り5試合が勝負になる。

 「やっぱり勝ち取りたいです。“危機感を持ってやりなさい”ということかもしれませんが、東出さんは“オープン戦、最後に打ったヤツを開幕で出すぐらいの気持ち”と言われているので」

 開幕を初めて1軍で迎えた昨季は、2戦目に「8番・中堅」で先発出場しながら3打席連続三振に終わり、以降はもっぱら守備固めや代走で起用された。3・25開幕DeNA戦先発からセンターの定位置確保へ。今季は好機を逃がさない。(江尾 卓也)

続きを表示

この記事のフォト

2022年3月15日のニュース