ロッテの開幕投手は石川 井口監督のサプライズに「びっくり。小島か朗希あたりかなと」

[ 2022年3月2日 05:30 ]

オープン戦   ロッテ0ー2オリックス ( 2022年3月1日    京セラD )

<オ・ロ>3回2失点のロッテ・石川(撮影・井垣 忠夫)
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 ロッテの開幕投手を石川歩投手(33)が務めることが1日、分かった。25日に敵地での楽天戦に先発する。井口資仁監督(47)が明かした。小島、佐々木朗の争いと見られた中、19、20年に大役を務めたベテランの実績が買われた。石川はこの日のオリックスとのオープン戦で今季実戦初登板し、3回8安打2失点だった。

 井口監督が電話で開幕投手を伝えたのは、沖縄・浦添でヤクルトとの練習試合を行った2月20日だった。2軍に相当する石垣島のB組キャンプで残留していた石川には、まさかの連絡だった。「びっくりした。小島か朗希あたりかなと思っていた」と打ち明けた。

 昨季後半戦から完封を含む3完投と覚醒し、チームトップ10勝の小島が筆頭候補に挙がっていた。昨季3勝ながら、楽天とのCSファーストSで初戦先発を任された3年目の佐々木朗も、過去最高の仕上がりを見せていた。2月19日の日本ハム戦では163キロを計測するなど、周囲の度肝を抜く投球だった。

 それでも、井口監督はキャンプ序盤からブルペンで充実した石川の姿を見ていた。「朗希とか、他の投手の出来もよかったが、開幕投手は違うプレッシャーもある。それをはじき返せるのが石川」。19、20年と大役を経験した実績を重く見た。

 ベテランの反骨心にも期待した。指揮官は「昨年手術して1年間投げられていないので、悔しい思いをしている。今年はフルで投げて優勝すると言っている」。2年連続2位のチームには、若手の力を引き出すベテランが必要と考えている。

 昨年6月に右肘関節クリーニング手術を受けた石川は「反動はあるか?」との問いに、「そういう影響はない」と即答した。「1年間、しっかり投げられる準備をするだけ」。今季初登板は3回8安打2失点だったが、井口監督も本人にも不安材料にはならない。2年ぶり3度目の大役へ、精度を上げていけばいいだけだ。(横市 勇)

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2022年3月2日のニュース