MLB労使交渉決裂 選手会が声明文「スポーツをより良くするための公正な取引の交渉に全力を尽くす」

[ 2022年3月2日 09:51 ]

危機にさらされている大リーグ
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 対立の続くMLB機構と選手会の労使協定に関する話し合いが1日(日本時間2日)、フロリダ州ジュピターで9日連続で行われたが、合意には至らなかった。通常開幕の期限としていた米国東部時間5時までに交渉がまとまらず、1995年以来初めて、公式戦の中止が決定した。

 記者会見でロブ・マンフレッドコミッショナーは「合意に至らなかったのは双方の責任」と話した。同コミッショナーは開幕から2カードの中止を発表し、選手への報酬も支払われないとした。

 発表を受け、選手会は声明文を出した。概要は以下の通り。

 「ロブ・マンフレッド氏とMLBのオーナーは、開幕を取りやめた。野球を愛する世界中の選手やファンは、嫌気がさすでしょうが、悲しいかな、驚きではありません。この交渉が始まった当初から、選手たちの一貫した目的は、競争の促進、公正な若い選手への補償、そして我々の健全性を維持することです。市場システム収益が伸びている背景、過去最高益を達成した今、私たちが求めているのは、公正な合意以外のなにものでもありません。ロブ・マンフレッド氏が『ディフェンシブ・ロックアウト』と呼んだものは、実際には、数十年にわたるオーナーによる、私たちを壊そうとする試みの集大成です。過去と同様に、この努力は失敗に終わるでしょう。私たちは団結しています。スポーツをより良くするための公正な取引の交渉に全力を尽くします。選手、ファン、そして私たちのゲームを愛するすべての人のために」。

 機構と選手会は今後は場所をニューヨークに移し、引き続き交渉を行うが、日程は未定になっている。

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