【広島・黒原-大野氏対談(下)】救援起用に「投げさせていただけるならどこでもやりたい」

[ 2022年3月2日 06:00 ]

150キロ近い直球に自信を持つ広島・黒原 (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 ※対談(中)から続く。

 大野 改めてになるけど、アピールポイントはどこだと思う?

 黒原 力強い真っすぐに自信を持っていて、あとはカットボールだったり変化球の組み合わせも持ち味。ピンチでも、どんどんと打者に向かって直球も変化球も投げ込めることも自分の強みだと思うので、そういうところを見ていただければうれしいです。

 大野 150キロ近い直球が持ち味。カットボールもあるよね。

 黒原 スライダーとチェンジアップ、フォークも持っています。

 大野 それぞれの球種は、どの程度まで仕上がっていますか。

 黒原 カットボールとチェンジアップ、フォークは、得意というか投げやすい。直球に近い球が好きですね。あとはスライダーの精度を上げていければ、いいかなと思います。

 大野 個人的には先発をしてほしいという思いがあったんだけどね。監督から「リリーフで」と言われたときは、どう思いましたか?

 黒原 こだわりはなくて、投げさせていただけるならどこでもやりたいですし、少しでもチームの力になりたいという一心なので、試合で投げられるなら、どのポジションでも自分の力を出し切って精いっぱいやりたいなと思います。

 大野 開幕まで残り1カ月を切りました。

 黒原 投球フォームのことなど課題がたくさんあり、キャンプ序盤はうまいこといっていなかったのですが、だんだんと修正できてきて、調子も少しずつ上がっていると思います。

 大野 投球フォームのことで言うと、セットポジションに入る途中に一度腹のあたりでグラブを止めて、そこからもう一度胸の高さまで上げる、いわゆる「2段セット」をキャンプ中に指摘されたよね。そこの改善は、もう心配ないですか。

 黒原 自分の中で思っているほど苦ではなかったです。おなかの前でグラブを止めるのではなくて、そのまま胸の高さまでグラブを持っていくようにすればいいので、そこは大丈夫です。

 大野 せっかくの機会だし、私に聞いておきたいことがあれば…。

 黒原 技術的なことで聞きたいこともたくさんあるのですが、まずは体が大事だと思っていて。大野さんは長く現役で活躍されましたが、体のケアの部分で大事にしていたことはあったのですか?

 大野 心技体全て重要だけど、体に関して言えば、投げるときもストレッチをするときも常に練習の意図を考えていた。この練習は、どこを強化しているのか。抜くことが嫌いだったから、やれることはきちっとやろうと。その積み重ねでしたね。私もいきなり頑張れたわけではなくて、7、8年苦労した時期があった。背番号60番でスタートして、1年目の防御率は135・00。練習の意識の積み重ねが先々につながった。やるべきこと一つ一つの意識をしっかりと持って練習に取り組むことが大事だと思います。体を鍛えつつ、自分の体をいたわって成長してほしいと思います。

 黒原 ありがとうございます。このまま開幕を1軍で迎えられることがベストだと思いますし、その後のシーズンもケガをせずに1年間戦い抜けるようにしたいと思います。

 大野 これからまた話す機会もあると思うし、おいおい伝えられればなと思います。(終わり)

続きを表示

2022年3月2日のニュース