【阪神・大山―広澤氏対談(下)】結婚して責任感は変わってきている でも自分のやることは変わらない

[ 2022年3月2日 06:30 ]

<阪神大山×広澤克実氏対談>広澤氏(右)と対談をする大山(撮影・坂田 高浩)
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 ※対談(中)から続く

 広澤 投手はどうやって打者を打ち取るかというと、4パターン。緩急。インコースかアウトコース。高めか低め。ストライクかボール。この4パターンしかない。カウントは0―0からフルカウントまで12種類あって、打者有利カウント、投手有利カウント、五分のカウント。この時に投手は4パターンの何でくるかを考えて、7つの打法から選択して、対決するわけ。いろんなことを考えて打席に立つと思うんだけど、この打法の中でいろいろ変えながらやっていく。

 (続けて)
 広澤 あと、もう一つ言うと、うまく打つための練習法として始動を遅らせたり、トップに入るのを遅らせながら、アウトコースなんかをライト方向に打つということをやるとインコースのタイミングを失う。それをやりすぎるとね。あくまでもアウトコースを打つ練習はインコースの真っすぐと同じタイミングやトップを取って、引きつけて待って打っていくという練習を。大山がもしライト方向に打つ練習でタイミングを遅らせたり、始動を遅らせてやっているなら、インコースのタイミングを失っちゃうから。それだけは気をつけた方がいいのかなと思う。茨城のおっちゃんは結構うるさいからね。だから、インコースと同じようにタイミングを取って、バーンと打てたら、今年はすごいと思うよ。どうかな?

 大山 そんなに流そうという意識ではなくて、キャンプではどっちかと言うと、強く振って、気持ちよくというか、引っ張る気持ちが多かったのです。やっぱりここから実戦が入ってくる中で、気持ちよく打っているだけではダメなので、流すというよりも、苦しく打つという。そういう日も必要なのかなと思っています。

 広澤 少しずつ変えていかなきゃいけないこともあると思うけど、その辺も焦らずにな。大丈夫、下妻のおっちゃんが付いているから。今年もちょっとずつ変えていくわけだよな。

 大山 そうですね。年々考えながらやっていますけど、どんどん変わってくるとは思っているので。

 広澤 そして、今年は結婚(※5)もしてな。心境的にはどうなの?

 大山 結婚したから「より頑張ります」というのは違うのかなと思うので。もちろん、頑張るのは当たり前ですし、でも責任感とかは変わってきているのかなと思う。やっぱり僕、一人ではないですし、一人じゃないよと。自分の成績が悪ければ、家族の生活もダメになると思う。そういった責任感はありますけど、自分のやることは変わらないと思うので、そこはしっかり、考えながらやりたいなと思います。(終わり)

 (※5)一般女性との結婚を昨年12月20日に発表。

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2022年3月2日のニュース