31歳の阪神育成“なべじい”こと渡辺 開幕までの支配下登録有力 左横手の変則、今春は3回無失点

[ 2022年3月2日 05:30 ]

紅白戦で投げる渡辺雄大(撮影・大森寛明)
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 阪神の育成枠左腕、渡辺雄大投手(31)が、開幕までの支配下登録が有力であることが分かった。矢野監督は「(支配下の実力があると)そう思って獲っている。力になってくれるんじゃないか」と高評価。中継ぎでの活躍が期待される。

 渡辺は独立リーグを経て、17年育成ドラフト6位でソフトバンク入り。2年間で9試合の登板にとどまり、昨オフに戦力外。育成選手として阪神に加わった。左横手の変則投法でツーシームとスライダーが武器。今春は3度の対外試合で計3回無失点に抑え、特に先月26日のヤクルト戦は2三振を奪う3人斬りで評価を高めた。

 投手陣はスアレスの退団でブルペン陣の再編を迫られている中、若手の目立った台頭がない。安芸組に新型コロナ陽性者が相次いだことで1軍招集も現時点では見通せず、育成8人の中で“即戦力”は、渡辺しかいないのが現状だ。

 苦労人の31歳。「なべじい」の愛称も定着しつつある渡辺は「他の育成と(立場の)意味合いが違う。一試合一試合アピールしたい」とオープン戦も背水の覚悟で投げ続ける姿勢を示した。

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2022年3月2日のニュース