米子松蔭の不戦敗取り消し…米子市長が試合開催望んだ対戦相手の境に感謝「おじさん感動した」

[ 2021年7月19日 22:40 ]

どらやきドラマチックパーク米子市民球場
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 鳥取県米子市の伊木隆司市長(47)が19日、自身のツイッターを更新。鳥取県高校野球連盟が同日にどらドラパーク米子市民球場内で記者会見を開き、米子松蔭の出場辞退と不戦敗を取り消すと発表したことについてコメントした。

 字数の関係で2本に分け「米子松蔭高校野球部の再出場が決まったことにつき、鳥取県高野連のご英断と、お力を頂いた皆様に感謝いたします。しかし、これまでの取り扱いの中で、救済されなかった部活動もあります。できれば各種団体はこれを機に規定の細部を再度確認していただき、感染対策をとりつつも過度に若い人たちの活躍の場が奪われることのないよう、見直し等、お願いいたします。なお、今回の件では、対戦相手の境高校の選手の皆さんからも、試合を望む声が上がったと聞きました。それだよね。おじさん感動した。両チームの選手の皆さんのご健闘を祈ります」とつづった。

 高校野球の春季鳥取大会を制した米子松蔭を巡っては、16日深夜に学校関係者の1人が新型コロナウイルスに感染したことが判明。17日の第1試合で境と対戦予定だったが出場辞退となり、不戦敗となった。この判断に各界の著名人が一斉に反応。米子松蔭は18日に再出場の救済措置を求める嘆願書を県高野連に提出し、19日朝から県高野連が対応を協議していた。米子松蔭は甲子園に春夏計4回出場の強豪校で、春季県大会は優勝。今大会は第1シードで優勝候補の一つとして注目されていた。

 同校野球部の西村虎之助主将が18日に自身のツイッターへ「僕たちは夏の大会に向けて、甲子園目指して、必死に練習してきました。部員から陽性者は出ていません。校長先生含め学校は最後の最後まで出場できる道を探してくれました。試合もできずに、このまま終わってしまうのは、あまりにも辛いです。何とか出場する道を模索していただけませんか?」と投稿。伊木市長はこれを貼り付けた上で「わかりました。試合が再調整されるよう、名方面に働きかけます」とツイートしていた。

 なお、不戦敗取り消しにより、米子松蔭は21日に行われる2回戦で境と対戦する。

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2021年7月19日のニュース