尾木ママ 米子松蔭の一転出場決定に「生徒が風穴空けた」「みんなで考えることが大切」

[ 2021年7月19日 18:44 ]

教育評論家の尾木直樹氏
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 コロナ禍で一度は出場辞退となった米子松蔭が一転、夏の甲子園鳥取大会に出場することになった。超異例の決定。教育評論家の「尾木ママ」こと尾木直樹氏(74)が自身の見解を語った。

 「結果的には、米子松蔭ナインが試合ができることになって本当に良かった」と尾木氏。同校の西村虎之助主将がツイッターに悲痛な思いを書き込んだことで事態が大きく動いた。尾木氏も「主将がツイッターで辛い思いをつぶやき、社会に発信した。これが大きかったと思います。学校というのは、なかなか風の吹かない場所。そこで生徒が風穴を空けた。子どもたちも“えっ?”と思ったら遠慮なく発信すべき。そうして今回のように、みんなで考えることが大切です」とした。

 出場辞退の経緯については「全てが大人の事情でした。校内で感染者が出たといっても、野球部員ではない。手続きも間に合わなかったとのことですが、お役所仕事で硬直しているのを感じる。そうして子どもを犠牲にしてしまうのです。誰が見ても疑問に思い、批判が起こるのも当然でした」と尾木氏。

 一方で、全国ではコロナ禍の影響で他にも出場辞退をしている学校もある。尾木氏は「コロナ対策の原理原則はあるでしょうが、いかに子どもたちの夢を壊さず、同時に感染防止も両立させるか。機械的にルールを適用すると非教育的な結果を招くように思います。いかに教育的な配慮を前面に出せるかが大切。今回の出来事は大きな教訓を残してくれました」と話した。

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