ソフトB・甲斐野 千賀の助言でフォーム改良し球速アップ!昨年12月の右肘手術から“完全復活”へ

[ 2021年7月19日 05:30 ]

笑顔でトレーニングを行うソフトバンク・甲斐野(撮影・福井 亮太)
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 昨年12月に右肘を手術したソフトバンクの甲斐野央投手(24)が18日、筑後のファーム施設で1、2軍合同練習に参加し再起を誓った。千賀滉大投手(28)から助言を受けた新フォームで、平均球速も3キロアップ。最速158キロは以前と同じ数値だが、コンスタントに出るようになった。前半戦最終戦の14日楽天戦では2年ぶりに1軍昇格。1年目の19年には65試合に登板した剛腕。4位に低迷するチームには、この男の力が必要だ。

 もう心配ないだろう。完全復活は秒読み段階だ。甲斐野がブルペンで70球。充実感漂う表情で報道陣の取材に応じた。

 「(今までは)使うべきところを使わずに投げていた。シンプルなフォーム。左手をうまく使った方が良いという意見があるが、自分は自分で取り組んできた」

 テークバックが0に近い独特のフォームになった。以前は投げるたびに右肘が痛んでいたが、体重を体の中心に置くことで、負担が激減した。

 きっかけは千賀のアドバイスだ。昨年12月に右肘を手術し、約半年のリハビリ期間を過ごしていた。モチベーションが上がらず、悩んでいた時だった。4月6日に左足首のじん帯損傷でリハビリ組に移管したエースから、フォームの改良を促された。

 「まずは痛みなく投げることが1番の狙い。やらな無理だ」と即決だ。「あの人に変えてもらった。下がっている時だったので千賀さん、さまさま」と感謝した。

 効果はすぐに現れた。平均球速は3キロアップし、155~156キロになった。「良い方向に出てくれた。157、158はコンスタントに出て、反動もない」。14日には2年ぶりに1軍合流を果たした。登板こそなかったが、「懐かしかった」と本拠地の雰囲気を思い出した。

 「後半戦が勝負だと思っているので、チーム内でも負けないようにやっていきたい」。生まれ変わった甲斐野が強くなって帰ってくる。(福井 亮太)

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