かつての「庭」で躍動!日本ハム・五十幡　2安打で打線点火&好守で勝利に貢献

交流戦   日本ハム4－2ヤクルト （ 2021年5月25日    神宮 ）

＜ヤ・日＞ヤクルトに勝利し喜ぶ（左から）西川、五十幡、浅間（撮影・小海途　良幹）
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　慣れ親しんだ球場、目の前には懐かしのユニホーム。売り出し中の日本ハムのドラフト2位・五十幡がかつての「庭」で躍動した。

　「大学4年間やってきたのでリラックスして試合に入れた。（ヤクルトは）お世話になっている球団。活躍して“しっかりやっているぞ”と（見せられた）」

　中大で昨年まで4年間プレーした神宮球場でのプロ初出場。小6時にヤクルトJrに所属した縁もあった。先発出場した8試合は全て1番を打つ新リードオフマンは「早い回に塁に出るのが自分の仕事」と3回に4試合連続安打とする左中間二塁打を放って出塁。王柏融（ワンボーロン）、渡辺の適時打をお膳立てした。さらに7回は中前打を放って自身2度目の複数安打をマーク。この回も平沼の適時打と西川の犠飛を呼び込み、五十幡の出塁が3、7回の全得点につながった。

　栗山監督は「スピードを使える選手が入ると、野球の流れを変えられる可能性がある」と絶賛。9回に川端の左中間寄りの鋭い当たりを難なく捕球した中堅守備についても「あのライナーを簡単に追いついてくれるのは凄くデカい」と称えた。攻守両面で日増しに貢献度を高めている。

　チームは借金8でリーグ最下位に沈むが、05年から始まった交流戦では12球団2位の通算勝率・544を誇る。今季の初戦を制した栗山監督は「早く（勝率）5割に向かって必死になっていくしかない。遠い道のりのように見えるけど、必ず流れができると信じていく」と上位浮上を誓う。五十幡が巻き返しを狙うチームに新しい風を吹き込んでいる。（東尾　洋樹）