鈴木啓示氏 小幡の好守で西勇に変化 低めのボール球を振らせる投球に復調を見いだした

[ 2021年5月26日 05:30 ]

交流戦   阪神3ー5ロッテ ( 2021年5月25日    甲子園 )

スポニチ評論家・鈴木啓示氏
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 【鈴木啓示 視点】チームは敗れたが、先発・西勇に復調気配を見いだした。この試合前まで4戦連続で本来の投球ができておらず、この日も立ち上がりは全体的に球が高かった。「打たれてはいけない」と思えば思うほど力が入り、どうしても球が高めに浮いてしまうのだ。

 それが2回、小幡のファインプレーに救われた直後、流れが変わった。3回2死まで4者連続三振などリズムに乗り、打線の援護にも恵まれた。4回以降も無駄な力が抜け、本来の投球を展開した。いい投手というのはボール球を振らせる投球ができる。本来の西勇も低めのボール球を振らせる投球が身上。この日も途中から「らしさ」が出てきた。次回登板では最初から入れ込むことなく、試合に入っていけるのではないだろうか。

 半面、岩崎が心配だ。左打者に完璧に打たれたあの被弾は、本人にも、チームにもショックが大きい。交流戦初戦から勝利の方程式が狂い、少し嫌な敗戦になった。だが、引きずってはいけない。反省はして、気持ちを切り替えて、次戦から再スタートしてほしい。(本紙評論家)

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2021年5月26日のニュース