ソフトB・杉山 開幕ローテ入りラストチャンスに懸ける、9日巨人戦先発

[ 2021年3月9日 05:30 ]

キャッチボールをする杉山(撮影・中村 達也)
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 ラストチャンスに懸ける。ソフトバンクの杉山一樹投手(23)が8日、ペイペイドームでの投手練習に参加。9日の巨人とのオープン戦に先発予定だ。工藤公康監督(57)は、ほぼ固まりつつある開幕ローテーションの決定判断を来週まで延期することを示唆。1メートル93の大型右腕は最後の最後まで先発ローテーション入りを諦めない。

 遠投や体幹トレーニングなどで汗を流した杉山は開幕ローテーション入りへ意気込みを語った。

 「残り少ないアピールできるチャンス。このあいだ(2日の中日戦)、初めて自分の投球(3回無失点)ができてアピールできた。次も同じようにアピールしないといけない。持っているものを見てもらえるように、良い評価をもらえるように投げていきたい」

 現段階では石川、高橋礼、和田は確定。笠谷は濃厚、武田も有力。残る1枠に入るためには結果を残し続けるしかない。両ふくらはぎのコンディション不良で出遅れた千賀が順調に回復し、12日の教育リーグ中日戦で実戦復帰する。7日のシート打撃では156キロを計測するなど、開幕ローテーションに滑り込む可能性が急浮上している。

 自主トレをともにしたこともある師匠の回復に、杉山は「もうちょっとでエースが帰ってくるので(笑い)」と謙遜する。それでも「先発のチャンスをいただいても、まずは1軍で帯同して投げ続けるのが一番の目標」と諦めてはいない。

 身長1メートル93の杉山と、2メートルの秋広との「巨人」対決にも注目が集まる。現在ブレーク中の高卒ルーキーとの対戦については「2メートルのバッターとの対戦はプエルトリコのウインターリーグでしかない。高卒ですよね。頑張って抑えます」と弾みをつけるつもりだ。

 本来は12日から14日までの関東遠征が開幕ローテーションの最終査定だった。しかし、工藤監督は「(16日以降に決める)可能性もあります」と判断延期を示唆。「みんな結果を出している中でも決めないといけない。実績とか経験とか、マウンドでの立ち居振る舞いとか、差がない中で差を見つけなきゃいけないので、大変だが見極めていけたら」と説明した。

 エースの状態と今週、来週の先発陣の内容も加味して、残り1枠を慎重に決める。

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2021年3月9日のニュース