出るか41年ぶり甲子園弾!阪神・佐藤輝 9日に聖地デビュー戦、打てば80年岡田以来の快挙

[ 2021年3月9日 05:30 ]

<阪神>左翼で出場予定の佐藤輝
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 いよいよ背番号8の勇姿を聖地でお披露目する時が来た。春季キャンプから大物ぶりを発揮し続けている阪神のドラフト1位・佐藤輝(近大)が、9日の広島戦で甲子園での実戦デビュー。未来の看板選手候補が大きな一歩を踏み出す。

 「いい意味で、甲子園だからといって力むことなく。いつも通りにプレーしたいと思います」

 周囲の注目や雑音にまるで動じないところも新人離れしている。8日は3連戦に出場した福岡遠征の疲れを取り、“本拠地開幕”に備えた。2月の宜野座キャンプでは初の対外試合となった9日の日本ハム戦でいきなり右越え2ラン。オープン戦初出場の今月5日のソフトバンク戦では、開幕投手内定の石川から第1打席に左越えソロを放った。阪神新人のオープン戦初打席初本塁打は87年八木裕以来34年ぶりで、節目の試合で輝くあたりもスター性十分。甲子園デビュー戦での一発となれば、80年3月18日西武戦の岡田彰布以来の快挙となる。

 打撃だけでなく、守備にも注目したい。9日は左翼で出場予定で、独特の浜風を体験する貴重な機会となる。矢野監督は「球場によって風であったり、人工芝、フェンスといろんなことが違う。そこはやってみないとわからないことなので」と、身をもって学んでくれることに期待した。

 コロナ下で今春の甲子園のオープン戦5試合は上限1万人の入場者数で開催予定。虎党の視線が最も集まるのは「超大物ドラ1」で間違いない。「(無観客の)キャンプでは佐藤輝も含めてなかなか見てもらうことができなかったので。それぞれのプレー、またタイガース全体を楽しみにしてくれていると思うので、俺らも楽しみ」と指揮官。博多遠征前の練習の居残り特打では94スイングで17発。あいさつ代わりの一発が飛び出しても、全く不思議はない。(山添 晴治)

 ▼阪神・井上ヘッドコーチ(佐藤輝の守備に)とりあえず火曜日(9日)は外野で。これから課題も出るでしょう。こちらとしては予習をいっぱいさせるよう努めます。

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2021年3月9日のニュース