乱闘騒ぎにヤクルト・高津監督「常識だったり、作戦だったりの中でやっていかないと」

[ 2020年10月3日 22:58 ]

セ・リーグ   ヤクルト2ー13広島 ( 2020年10月3日    神宮 )

<ヤ・広>8回1死一塁、坂倉に詰め寄る高津監督(中央)(撮影・西尾 大助)
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 土曜日で子供の姿も多かった神宮球場に、悲しいヤジが響いた。発信源は広島が陣取る三塁側。「(死球を)もう一発!」というような趣旨の声が発せられた。たまらず、ヤクルトベンチも反応。両軍が本塁付近に集まり、乱闘騒ぎが起きた。

 0―13の一方的な展開で迎えた8回1死一塁。青木が左ふくらはぎに死球を受けた。あまりの激痛に患部を抑えて倒れ込み、もん絶。トレーナーに肩を抱かれ、ベンチ裏に姿を消した。打席には続く山田哲。この場面で2者連続死球を容認するような言葉が飛んだ。

 輪の中で佐々岡監督と話した高津監督は、「詳しいことはね」とその内容は明かさなかったが「勝負の世界で熱くなってプレーするのは当然のこと。じゃないとプロスポーツとして成り立っていかないと思う。しっかりとした常識だったり、作戦だったりの中でやっていかないといけないと思う」と努めて冷静に場面を振り返った。

 試合再開前には小林球審からマイクを通し「この試合を警告試合と致します」とアナウンスが流れた。乱闘騒ぎで警告試合に。コロナ禍で避けなければならない密にもなった。大敗のヤクルトはもちろん、大勝した広島にとっても後味の悪い試合となった。

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