小幡が虎レジェンドに並んだ 阪神の高卒2年目左打者では75年掛布以来の3安打

[ 2020年10月3日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-1巨人 ( 2020年10月2日    甲子園 )

<神・巨(17)> 2回2死、小幡は中前打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 虎の未来を明るく照らした。高卒2年目の小幡が3安打。プロ入り初の猛打賞で、レジェンドOBに肩を並べた。

 「スゴくうれしいですね。カウントだったり状況で(センター方向を)意識していたので、それがうまくヒットにつながって、スゴく良かったです」

 まずは2回。左腕・今村の142キロシュートを中前へ運び、波に乗った。技ありの一打を見せたのは5回。カウント1―2から見逃せばボールになる内角低め変化球を器用に合わせ、中前へ落とした。

 そして、6回の第3打席。宮国の初球130キロカットボールを三たび中前へはじき返した。球団高卒2年目の左打者が3安打するのは、75年8月13日巨人戦の掛布以来45年ぶり。正真正銘の快挙だった。

 「ずっと守備で迷惑掛けてますし、やっぱりチームも不安だと思うので。どんどん練習して上手くなって信頼を得られるように、努力です」

 好打が守りにもリズムをもたらした。9月30日中日戦から2戦連続で失策。全体練習前には、連日の特守に励んでいた。2度の遊ゴロを無難に処理。矢野監督からは「失敗はしますし、うまくいかないこともありますが、積極的にプレーできているので、どんどん今日みたいな形で守備も攻撃もいってもらいたいなと思います」と評価された。

 コロナ禍による木浪の離脱で巡ってきたチャンス。「遠慮せずにこのままレギュラーをつかめるように頑張ります」。先月25日から7試合連続で先発出場。弱冠20歳が攻守で奮闘を続ける。(須田 麻祐子)

 《掛布の初猛打賞も巨人戦だった》小幡(神)が3安打を放ち、初の猛打賞。阪神の高卒2年目野手による猛打賞は、98年10月8日横浜戦の浜中治以来。左打者では75年8月13日巨人戦で掛布雅之がマークして以来45年ぶり。

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