ソフトB和田、全快146キロ 40日ぶり3勝目でチーム4連勝けん引 17日にもM灯

[ 2019年8月13日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6-3日本ハム ( 2019年8月12日    ヤフオクD )

5回を投げ1失点の和田(撮影・中村達也)
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 右太腿裏を痛めた7月20日以来のぶっつけ登板で、ソフトバンク・和田は立ち上がりから飛ばした。先頭・西川には3連続直球で見逃しの3球三振。大田、近藤も直球で空振り三振を奪った。

 「脚の不安を感じている人が少なからずいると思ったので、全く問題ない姿を見せたかった。3者連続三振は想像していなかったけど最高の形になった」

 5回に横尾の一発を浴びたが、5回86球を投げ、5安打1失点。7月3日以来、40日ぶりの3勝目を手に入れた。リハビリ中、下を向いている暇もなかった。「やれることは全部やった」と酸素カプセル、電気治療に加え、自宅でも患部のアイシングを施した。

 3日には2軍でシート打撃に登板。ブルペンと合わせ約90球を投じ、2軍戦登板を経ずに1軍昇格。この日は最速146キロを計測し、直球で8度の空振りを奪った。7月は2度も下半身の故障で5回途中でマウンドを降りていた。「何が起こるか分からないけど、ケガのことを考えていたら投げられない」。多彩な投球術を誇るベテランが、38歳とは思えぬ全力投球を貫いた。

 工藤監督は「ストレートが彼の生命線。(2軍で)試合に投げないで、3週間もね。経験のなせる業」と賛辞を贈った。チームは4連勝。7月31日の時点では日本ハムに0・5ゲーム差に迫られたが、直接対決の3連戦をスイープし、6・5ゲーム差にまで広げた。

 日本ハムに2年ぶりの勝ち越しも決め、優勝マジックは最短で17日にも点灯する。和田は「相手どうこうではない。足元を見て、戦っていく」と次回登板に目を向けた。(川島 毅洋)

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2019年8月13日のニュース