猛暑の中で選手の足もと“クールビズ” 色の違いで大きな差が!

[ 2019年8月13日 08:45 ]

ロッテ・鈴木が炎天下の練習で使用する白スパイク
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 とにかく暑い。屋外球場の場合、7、8月のプロ野球は暑さを考慮し、ナイターまたは薄暮で開催されることが多い。ただ、試合前の練習は炎天下でやる。例年以上の猛暑が続く今夏、ZOZOマリンでは足もとのクールビズが、流行中だ。

 10日、西武戦の試合前練習で鈴木のスパイクに変化があった。真っ白なのだ。別メーカーと契約している中村奨、清田が白を使うのを見て、鈴木もメーカーに発注。3人目の白スパイクになった。

 「直射日光が当たる部分とか、白と黒では全然、違いますね。これを履くともう、練習では黒は履けませんね(笑い)」

 白は光を反射し、黒は逆に吸収する。ほんのわずかな色の違いだが、連日、太陽の下、試合へ向けた準備を行う選手たちの体に与える影響は大きな差が出るというのだ。

 日本高校野球連盟は20年度から熱中症対策として「白スパイク」の使用を解禁するなど、野球界全体へ広がりを見せている。
 ただ、ロッテの場合、練習限定。試合ではユニホームに合わせ、スパイクは「黒」に限定される。これは他球団も同様だ。

 メジャーリーグは今季からスパイクについて、チームカラー以外の配色を認めている。これまではチームカラーを少なくとも51%使用する必要があったが、現在、選手は各自好きな色を選択できる。「メジャーではこれほど、制限はないよ」と6月まではインディアンスでプレーした新外国人マーティンも驚いていたという。

 この夏、各地の屋外球場で取材した。無料の水飲み場を設置したり、塩アメや自社アイスを無料配布するなど、各球団の「熱中症対策」を見てきた。だからこそ、思う。サマーユニホームを作成するようにスパイクの配色も「夏季限定」で一部、解禁してみてはどうだろうか。(記者コラム・福浦 健太郎)

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2019年8月13日のニュース