中日ドラ2梅津 初先発初勝利!6回1失点「力になれなかった分頑張りたい」

[ 2019年8月13日 05:30 ]

セ・リーグ   中日5-1阪神 ( 2019年8月12日    ナゴヤD )

プロ初登板で初勝利を挙げた梅津は、与田監督(右)と共にウイニングボールを手に記念撮影する(撮影・椎名 航)
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 端正なマスクがお立ち台でほころんだ。中日のドラフト2位・梅津は6回4安打1失点の好投でプロ初登板初勝利。3万6000人を超えた本拠地ナゴヤドームの観衆の視線を独り占めした。

 「あれだけの声援は人生初めて。応援の力を感じました。緊張しましたが先輩に気持ちを乗せてもらって、精いっぱい投げました」

 初回こそ、力みから球が浮き1死一塁から福留に左越え二塁打を浴び先制を許したが、後ろで守る先輩から「大丈夫」と声をかけられ「リラックスできた」と2回以降は立ち直って二塁を踏ませなかった。

 1メートル87の長身から投げ下ろす直球は威力十分で、6回2死から福留をこの日最速の151キロで左飛に仕留めた。「直球を打たれたので、直球で打ち取りたかった」と力勝負で歴戦の猛者に雪辱した。

 けがと隣り合わせの野球人生だった。仙台育英では3年6月に左手首を骨折。東洋大でも故障続きで東都1部リーグのデビューは3年秋までずれ込んだ。プロ入り後も1月の合同自主トレで右肩を痛めキャンプから2軍スタート。大学の同期、DeNA上茶谷とソフトバンク甲斐野が活躍する姿に「焦りから始まり1軍で投げられないかもと不安があった」。それでも一緒にリハビリに励んだ松坂や小笠原らが復帰する姿を見て「1軍に上がったら見ておけよという気持ちになった」と焦りを刺激に変えた。

 東洋大では4年秋のリーグ戦で初勝利を手にしたが、プロでは初登板で初勝利。ウイニングボールは「自分で取っておきます」と笑った。「今まで力になれなかった分、後半戦は頑張りたい」。大器が現れた。(徳原 麗奈)

 ≪今季5人目の新人勝利≫新人の梅津(中)プロ初登板初先発初勝利。今季新人の初登板勝利は
3月29日甲斐野(ソ)
4月4日高 橋(巨)
5月19日松本航(西)
6月12日吉田輝(日)
に続く5人目。球団では16年の佐藤以来3年ぶり16人目となった。これで上茶谷(D)と前出の甲斐野の東洋大同期3人が白星。前年まで同じチームだった3人の新人がそろって勝つのは、日本石油からプロ入りした97年の川村丈夫(横=10勝)、高橋憲幸(日=2勝)、小野仁(巨=1勝)以来22年ぶり。

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