日本ハム 清水、来季は正捕手!「一本立ちしたい」「ツルさんの出番を少なく」

[ 2018年10月31日 10:00 ]

送球練習を行う日本ハム・清水
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 日本ハムの清水優心捕手(22)がスポニチ本紙のインタビューに応じた。14年ドラフト2位で入団し、プロ4年目の今季はベテランの鶴岡慎也捕手(37)との併用ながら自己最多86試合に出場。飛躍のきっかけをつかんだ今季と、正捕手獲りを狙う来季の目標を明かした。(構成・東尾 洋樹)

 ――昨季の61試合を上回る86試合に出場した今季を振り返って。

 「開幕戦から先発で試合に出させてもらったり、シーズンの入りは結構よかった。そのままいけるかと思ったけど、1年は結構長かった。5、6月くらいから結構体にきていた。1年通して活躍することの大変さを感じたシーズンだった」

 ――バッテリーを組んだ上沢は自己最多11勝を挙げて飛躍した。

 「上沢さんとか、いい投手を受けさせてもらって勉強になった。1年間組ませてもらって10勝以上して、僕としても少しは自信になった。ただ、僕以外の捕手ならもっと勝てたんじゃないかとも思った」

 ――盗塁阻止率は3割を目標としていたが、パ・リーグでは9人中8位の・241に終わった。

 「全然ダメでしたね。これは捕手だけでなく、投手との兼ね合いもある。3割というのは最低ラインだと思ってやっていきたい」

 ――理想の捕手像とは?

 「捕手はチームが強くなかったら評価されないポジションだと思っている。勝てば評価される唯一のポジション。捕手はそういう目で見られている。優勝しないと評価されないと思っている」

 ――来季の目標は?

 「いい時と悪い時の差を少なくすること。1年間1軍にいて活躍するのが最低条件。(昨オフにFAで5年ぶりに日本ハムに復帰した)鶴岡さんと1年間やってみて、1年通していかに波がなく数字を残せるかが大事だと思った。今季は優勝争いも途中までしかできなかった。チームとしては優勝争いをすることです」

 ――29日でフェニックス・リーグが終わり、31日からは秋季キャンプ(沖縄・国頭)が始まる。

 「フェニックス・リーグでは普段あまり受けない投手の球も受けられた。秋季キャンプでは課題だらけなので、打撃と守備と両方をレベルアップさせていかないといけない。今日は打撃、今日は守備と1日ごとに変えてやっている。シーズンの中盤以降は体力的にきつかったので、体力強化はずっとやっていかないといけない」

 ――来季は鶴岡がバッテリーコーチを兼任する。

 「来季も選手が8割くらいだと思うけど、いろいろ聞いてみたい。今年も選手の特徴とかいろいろ教わった。ただ、自分も早く一本立ちしたい。いい意味で来季はツルさんの出番を少なくできればいい。今季チャンスをもらえたので、来季はこの経験をしっかり生かせるようにしたい」

 試合開始直前。先発する清水が本塁後ろの扇の要に腰を下ろすと、土に何やら書き始める。「謙虚」。自らを「調子に乗りやすい」タイプと分析する。今年からルーティンの一環として「書くことによって自分勝手にならないように心を落ち着かせようと」始めたという。若さで怒りが態度に出ることもある。その時はこの言葉を思い出して冷静さを取り戻すよう努めている。

 【取材後記】自然豊かな山口県周防大島で育った。記者は同地で育ったサッカー元日本代表DFの岩政大樹さんをサッカー担当時代に取材した。サッカー好きという清水も日本代表まで上り詰めた岩政さんを「凄いと思う」と話しており、人口1万7199人の周防大島町からサッカーと野球で日本代表に、と話を振ると「まだまだですけど入りたい気持ちはある」。謙虚な気持ちを胸にさらなる高みを目指す。(日本ハム担当・東尾洋樹)

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