阪神育成1位・片山 男前2世になる 藤井魂“3つの捕手心得”胸に

[ 2018年10月31日 05:30 ]

「頼される選手に」と目標を書いた色紙を手に捕手の構えを決めるBC福井・片山(撮影・平嶋 理子)
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 「男前魂」を継承する。阪神から育成ドラフト1位指名されたBC福井の片山雄哉捕手(24)が30日、福井市内で指名あいさつを受け、16年にバッテリーコーチとして指導を受け、来季から阪神の1軍バッテリーコーチを務める藤井彰人コーチの教えを実践していくことを誓った。

 「男前2世と言われるように(笑い)。その中でも自分のカラーが出るように努力していきたい」

 藤井コーチからは(1)投手優先(2)打者優先(3)状況優先――と試合において捕手として常に意識する3つの項目があることを教わり、走者の有無や試合展開、得点差などケースに応じて最優先するべきものを徹底的に叩き込まれたという。

 入団3年目が終わった昨季オフには初めてタイヤ店でのアルバイトも経験した。一つ、100キロ近いトラックのタイヤを運んだり整備の補助をするなど3カ月間続けたことで下半身強化はもちろん、上半身の筋力が飛躍的にアップ。今季は自己最多64試合に出場しすべてキャリアハイとなる打率・333、14本塁打、62打点。18盗塁と走れるところもアピールした。

 守備でも「セールスポイント」という大きな声で的確な指示を出し、投手を鼓舞。ロッテなどで活躍した田中雅彦監督も「経験を積んだことで、今年は安心して見ていられた」と成長を実感した。

 球団のドラフトでは“最下位指名”だが、いつか師匠同様に、甲子園のお立ち台で「顔しか取り柄がないんで」と言ってのける。(長谷川 凡記)

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