金足農・吉田、プロ決断の理由明かす 父の反対は「強い気持ちでプロの世界に行かせるために…」

[ 2018年10月25日 21:44 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2018年10月25日 )

日本ハムにドラフト1位指名され会見する吉田(撮影・荻原 浩人)
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 プロ野球のドラフト会議は25日に東京都内で開催され、日本ハムが外れ1巡目で今夏の甲子園で準優勝し、大フィーバーを巻き起こした金足農の吉田輝星投手を単独指名。交渉権を獲得した。

 吉田は同日にTBSで放送された「ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう プロを目指した親子の壮絶ドキュメント」で甲子園終えてからプロ志望を決断した理由を明かした。

 吉田がプロになりたいと思い始めたのは甲子園で準優勝してからだった。「いきなり甲子園に行って、準優勝できて周りから見られる目も変わって、『プロ並みの球だ』って言ってもらえたのが嬉しくて、初めてプロを志望したいと思いました」と話した。

 しかし両親からプロ志望を反対された。その時、吉田は「父親は色んなリスクを考えて話してくれるんですけど、失敗するつもりでの話ばかりだったので『どこの世界でも失敗するんだったらそんなこと言っていたら決められないじゃん』と言ってしまいました」。そして「何でプロ野球選手になるのかという理由を答えられなかったので『そういうところをしっかり考えなさい』と言われました」と語った。

 しかし吉田の気持ちは固まっていた。プロへの気持ちを「失敗する時のことを話しているけど自分は絶対に成功するために頑張る」と父親に伝えたという。その発言には「練習すれば必ず実力が付いてくることを今年にかけて凄く実感できました。だからそれ以上の努力をして今以上の場所にいけば絶対に成功できる」という理由があった。

 校長と野球部監督が同席の上で行われた最後の家族会議で父親から「大学進学してからプロ野球の世界に入っても遅くない」と初めに言われたという。父の言葉の真意を吉田は「強い気持ちが大事です。だから強い気持ちを持ってプロの世界に行きたいのであれば、プロの世界に行かせるために父は言ったんだと思います」と語った。

 吉田はドラフト当日の朝は「ドキドキしてます。今までやってきたことを信じて待つしかないと思います」と緊張の表情。番組では「時間はかかりましたけど、しっかり強い意思をもって決断出来て良かったです」と話した。

 ゲストの古田敦也氏(53)からどんな投手になりたいかと聞かれると吉田は「日の丸をもう一度背負いたいです」と答えた。憧れの選手は楽天の則本昂大投手(27)。最後に吉田は両親への感謝の手紙を読み上げていた。

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2018年10月25日のニュース