【西武1位】大学No・1投手・松本航 唯一の単独指名で交渉権獲得

[ 2018年10月25日 17:37 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2018年10月25日 )

<ドラフト日体大>西武1位指名を受け、笑顔を見せる日体大・松本(撮影・木村 揚輔)
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 プロ野球のドラフト会議は25日に東京都内で開催され、パ・リーグ1位の西武は1位指名で松本航投手を単独指名。交渉権を獲得した。

 「大学No・1投手」の呼び声が高い松本。ワインドアップから常時140キロ台後半の速球を繰り出す。今年9月9日の東海大戦では自己最速を1キロ更新する155キロを計測。リーグ戦での1試合平均与四死球は2個を下回る制球力も兼備し安定感も抜群だ。

 松本の評価を一気に押し上げたのが7月の日米大学野球選手権。第2戦に先発すると7回無失点。毎回の16奪三振は大会新記録となった。

 一方で、今秋にはクレバーさも示した。9月29日の武蔵大戦。大学侍ジャパンで約1カ月間にわたる海外遠征を行ったこともあり、調整が万全でない中でリーグ戦に突入。先に登板した3試合以上に調子が悪い中で「その日に一番良いボールを投げられればいい」と割り切り、本来のワインドアップから走者がいない時もセットポジションで投球。6回3安打2失点と悪いなりに試合をつくりチームを勝利に導いた。「考える力がついたのは成長だと思う」。今月14日の筑波大では3回無失点の好救援を見せ、リーグ9人目となる通算30勝目を挙げた。通算奪三振は343で「30勝&300奪三振」を達成し、学生最後の登板を終えた。

 プロ入りを本格的に目指す大きな転機となったのは3年時に初めて大学侍ジャパン入りしたことだという。「(立命大の)東さん(現DeNA)や(明大の)斉藤さん(現西武)ら、プロに行かれた先輩方と過ごせたのがすごく良い経験になった」と振り返る。

 侍ジャパンのチームメートからは「松本はすごい」「ストイック」「刺激を受けた」など一目置かれる存在に。「この前突然、甲斐野(東洋大)から電話が来ました。(今秋は)お互い成績を残せていないんで、そこは触れなかったですけど」と苦笑い。世代の代表格はさらなる高みを目指し、試行錯誤を続けていく。

 ▼松本 航(まつもと・わたる)1996年(平8)11月28日生まれ、兵庫県朝来市出身の21歳。梁瀬小2年から野球を始め一貫して投手。梁瀬中では軟式野球部に所属。明石商では1年夏からベンチ入りし2年夏から主戦。甲子園出場なし。日体大では1年春からリーグ戦に登板。3年時から大学侍ジャパン入り。1メートル76、85キロ。右投げ右打ち。

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