楽天6位 明大・渡辺「星野さんの熱い思いを引き継ぎたい」 活躍で名将の祖父に恩返しを

[ 2018年10月25日 20:46 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2018年10月25日 )

楽天から6位で指名され笑顔を見せる明大・渡辺(撮影・西尾 大助)
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 5位指名が終わった。まだ名前は呼ばれない。寮の食堂でテレビ画面を見つめていた明大・渡辺佳明の名前がついに画面に映し出された。「楽天・6位」食堂に集まった選手たちから大きな拍手が沸き起こった。

 「不安で眠れないこともあった。指名いただいて、うれしいのとしっかりやらないとという自覚が芽生えました」

 明大に入学し、レギュラーになっていく成長の中でプロを目指すようになった。「おじいちゃんもプロを目指していただろうし、それもあってプロ野球を目指してきた。だから開幕から一軍というのが目標です」ご存知、祖父は前横浜監督の元智氏。取材が終わるとさっそく報告し感謝を口にした。ほとんどの試合を神宮球場で観戦。試合後は打撃、守備など気がついたことはすぐアドバイスしてきた。横浜―明大と祖父とともに成長してきたからこそ、恩返しはプロでの活躍だ。

 バットコントロールには定評がある。今秋のリーグ戦も打率・420で首位に立っている。これからパワーがつけば十分レギュラーも狙える素材だ。

 来季の2軍打撃には横浜高校の先輩・後藤武敏コーチの就任が決まっている。楽天に指名されると同コーチから元智氏に電話が入ったという。元智氏は「順位は関係ないからね。これからが勝負。仙台は新幹線に乗れば近いから。後藤もいるし、藤平もいるから」と活躍を楽しみにしている。

 「楽天は星野さんが明治魂を注入したチーム。僕もその熱い思いを引き継いでいきたい」最後は明大の大先輩の名前を出して決意を表した渡辺佳。祖父の思いと明治魂を持ってプロの世界に飛び込む。

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2018年10月25日のニュース