西武・山川 5階席弾に敵地どよめいた 12号も涼しい顔「そんなんでも」

[ 2018年5月4日 05:30 ]

パ・リーグ   西武8―0オリックス ( 2018年5月3日    京セラD )

<オ・西>4回、先制の12号ソロを放ちナインに迎えられる山川(中央)
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 驚異の弾道が京セラドーム大阪5階席に突き刺さった。先制点を挙げた4番の一発。ダイヤモンドを回る西武・山川を、大歓声とどよめきが包んだ。

 「金子投手は良かったと思うので、ミスショットせず、仕留め切れてよかったのかなと思います」

 4回2死走者なし。金子の135キロのフォークボールを強振し、5月初アーチの12号ソロを左越えへ運んだ。今季最長タイの飛距離で、12本中5本目となる130メートル弾も「(飛距離は)そんなでも。普通くらいじゃないですか」と涼しい顔だ。

 6回1死満塁からは左前2点適時打。フルカウントまでのストライク2球にしっかりバットを出してファウルにした後、142キロの直球を捉えた。「あの場面は前に飛ばすのが先(優先)だった。超、超、超積極的です。振ったことで最後に仕留められた」。今季初の3連敗を阻止する4番の3打点だった。

 両リーグトップの12本塁打、37打点。復習と継続で好調を維持する。本拠地では試合後に室内練習場で打ち込み、遠征でも必ずバットを宿舎に持ち帰ってスイングを欠かさない。「それぐらいしかできないけど、やれる範囲でやらないと」。そして当日の打席の映像で反省した後、これまでの好結果だった打席の映像を何度も繰り返して見るのが日課だ。

 球団記録には1試合届かなかったものの、27試合目で両リーグ最速の20勝到達。過去3戦全敗だった04〜08年の復刻ユニホームでの初勝利に、辻監督は「1勝しました。よかった」と笑みを浮かべた。(春川 英樹)

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