イチロー 緊急会見で心境語った「大好きなチームの助けになるなら喜んで受けようと」

[ 2018年5月4日 08:33 ]

現地時間3日、シアトルで会見したマリナーズのイチロー(AP)
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 マリナーズのイチロー外野手(44)が3日(日本時間4日)、本拠地シアトルで会見。ベンチ入りメンバーを外れ、会長付特別補佐に就任する決断をしたことについて「チームがこの形を望んでいるのであれば、喜んで受けようという気持ちです」と語った。

 「この日が来る日は辞める日だと思っていた。その覚悟はありましたし」と話したイチロー。マリナーズ復帰が正式に決まった3月7日からの2カ月を「18年間の中でもっとも幸せな2カ月」と振り返り、「短い時間でしたけれど、監督はじめチームの相性もありましたけど、大好きなチームになりました。そのチームがこの形を望んでいるのであれば、それが一番の彼らの助けになるのであれば、喜んで受けようという気持ちです」と説明した。

 「3月頭の時点でこのユニホームを着られることは想像していなかった。マリナーズと契約してからきょうまで、僕にとってはギフトを贈られているようなものでハッピーでした」と語ったイチロー。「これが最後ではないとお伝えする日になったんですけど、とにかくハッピーで、毎日球場までの道のり、帰り道、ユニホームを着られる時間をずっと噛みしめていました。それが終わってしまうのかなということも考えましたし、でも、こんな提案をいただいて、大好きなチームメイトと、これが大好きな人たちでなければ、この決断はできなかったので、決断の後押しということではチームメイトの存在と言えるのではないでしょうか」と異例の契約をかわした理由を説明した。

 イチローは選手としては今季の残り試合は出場しないが、来季以降にチームの一員として故障者が出た場合などに選手としてプレーする可能性があるという。マリナーズは来年3月20、21日に東京ドームでアスレチックスと対戦することが正式決定。7年ぶりの大リーグ公式戦日本開催で、イチローが「復帰」すれば、大きな話題となる。一方、この契約により日本球界に戻る可能性はなくなった。

 イチローは今季、マリナーズに復帰。右ふくらはぎの張りにも見舞われながら、5年ぶりの開幕スタメン出場を果たした。5月2日現在で15試合出場で打率・205、0本塁打、0打点。

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