【追球】楽天流れ渡さず「同点も駄目」初回無死三塁で内野前進守備

パ・リーグＣＳファーストＳ第３戦   楽天５―２西武 （ 2017年10月16日    メットライフドーム ）

初回無死三塁、源田の左飛を捕球し内野へ返球する岡島
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　試合後、楽天・梨田監督は「同点も駄目。切羽詰まった状況だった」と言った。初回に１点を先制。その裏、無死三塁のピンチを迎えた。指揮官が選んだ決死の策は、内野陣の前進守備だった。 【ＣＳ日程】

　まだ初回。レギュラーシーズンなら「同点ＯＫ」で定位置の場面だ。しかしこの日は引き分けイコール敗退となる。ヒットゾーンが広がるリスクもお構いなしで、「得点を与えない、思い切った作戦」（池山チーフコーチ）で目の前の１点を守りにいった。

　さらにもう一手。捕手の嶋は念には念を入れていた。２番・源田にはフルカウントから内角高めの直球。詰まらせて浅い左飛に抑え、三塁走者の生還を防いだ。内野は前進守備だったが、それを考慮した上で「（三塁走者の）秋山の足だと、ゴロでも本塁セーフがあり得る」。狙いは三振、もしくは小飛球。「よく投げきってくれた」と美馬を称えた。

　その後は３、４番を連続三振で無失点。相手に主導権を渡さなかったことが、勝利への道しるべとなった。ＣＳは、やはり１点が重い。　（鈴木　勝巳）