【大野豊 視点】低めのボール見極めた楽天打線

[ 2017年10月17日 09:02 ]

パ・リーグCSファーストS第3戦   楽天5―2西武 ( 2017年10月16日    メットライフドーム )

スタンドの声援に応える梨田監督
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 楽天は美馬の代え時が大きなポイントになった。要所でいい制球力を発揮していたのに、5回2死で代えた。ダメになる前に手を打ちたいというのが梨田監督の考え。信頼に救援投手が応えた。美馬の残したピンチで、秋山を三振させた高梨はスライダーの切れ味もさることながら、打者に向かっていく気持ちに新人らしからぬものを見た。 CS日程

 打ってはウィーラー。1、2戦と無安打で、西武は調子の落ちた選手を目覚めさせてはいけないという短期決戦の鉄則を守れなかった。始まりは初回の適時内野安打。先制したチームが、3戦全て勝つ結果になった。

 満塁でウィーラーに回したのが3四球を選んだ上位陣。野上は今季のパの規定投球回到達投手で四球が最も少ない。力みからかストレートが高く浮き、変化球もコントロールがついていなかったにせよ、各打者が低めの球に手を出さずしっかり見極めた。初回を含め、先頭が出塁した4イニング全て次打者が犠打成功。継投、攻撃、やるべきことをやりきってファイナルSへの切符をつかんだ。(スポニチ本紙評論家)

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2017年10月17日のニュース