阪神・大山 CS絶好調男でファーストS突破だ!金本監督「鈍感力」期待

[ 2017年10月17日 08:14 ]

セ・リーグCSファーストS第3戦   阪神―DeNA ( 2017年10月17日    甲子園 )

笑顔でアップをする大山
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 甲子園球場で予定されていた16日のセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)第3戦は雨天中止となり、17日に順延された。負ければ敗退が決まる仕切り直しの大一番へ向けて阪神・金本知憲監督(49)は「絶対に勝ち上がるという気持ちを持っていると思う」と選手を鼓舞。特に第1、2戦を合わせて打率・556、1本塁打、3打点の大山悠輔内野手(22)の「鈍感力」に期待を寄せた。 CS日程

 1勝1敗で迎えた第3戦は午後3時に中止が決まり、いったん水入りとなった。日程上、17日の試合で阪神が勝つか引き分け、もしくは試合中止となればファイナルステージ(S)進出が決まる一方、敗れれば2017年は終戦。大一番に臨むにあたり、金本監督はナインの「気持ち」に期待を寄せた。

 「いつも言うように何が何でもというね。絶対に勝ち上がるという気持ちを持ってほしいし、持っていると思うし。そのメンタルは整ってくれていると思うから、それをそのままグラウンドに出してくれたらいいと思う」

 対戦が予想されるウィーランドは今季2戦2勝、防御率1・76を許した難敵だ。9月25日には同じ甲子園球場で完封された。特に糸井、福留、大山の中軸3人にとっては計13打数無安打の「天敵」状態。150キロ前後の直球とチェンジアップ、カーブの緩急にタイミングを崩され、打ちあぐねてきた。

 「最後に完封されたのは覚えているね。うちのチームは真っすぐに弱いから打ち返してほしい」

 軸となる直球を打つことが攻略の糸口。相対的に速球を苦手とする打線にあって力負けしない男がいる。若き主砲候補の大山だ。

 今CSでは9打数5安打、打率・556、1本塁打、3打点の絶好調。特に15日の第2戦は4安打1本塁打の孤軍奮闘で、金本監督は「感じもよくなってきたし、速い球にも強い。変化球にも。対応力もあるからね」とうなずいた。何より初体験の大舞台に動じない強心臓ぶりが頼もしい。

 「昨日を見てもそうでしょう。(重圧を)感じていないんじゃないかな。目の前に必死で。今日、大事な試合だからとか多少思うくらいで。鈍感なんじゃないか。俺もそういうタイプだったけどね。“今日、大一番やった?”とか、そんな感じやったからね」

 抜群の勝負強さを誇った自らの現役当時に重ね合わせ、いい意味で大山の「鈍感力」を評価。当の大山は「頑張ります」と短い言葉に力を込めた。難敵を攻略し、ファイナルSへ――。広島への挑戦権を懸けたDeNAとの激闘に決着の時は来た。(惟任 貴信)

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