イチ代打安打記録王手、24年連続盗塁達成は「特に感想ない」

[ 2017年9月30日 05:30 ]

ナ・リーグ   マーリンズ7―1ブレーブス ( 2017年9月28日    マイアミ )

<マーリンズ・ブレーブス>6回2死、右前安打を放つイチロー
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 マーリンズのイチロー外野手(43)が28日(日本時間29日)、ブレーブス戦で代打出場。右前打を放ってシーズン代打安打を27本とし、95年ジョン・バンダーウォール(ロッキーズ)のメジャー記録にあと1本とした。今季初盗塁も決め、日米通算24年連続盗塁をマーク。参考記録ながら、リッキー・ヘンダーソンの25年に次ぐ2位の記録に並んだ。

 メジャー記録に王手をかけた直後の初球だ。6回2死から代打で右前打。次打者の初球にスタートを切った。低い姿勢で上下動のない走りで二盗に成功。今季初盗塁だった。

 「特に感想はないですけれど。大して面白いコメントにはならないね」と今季初盗塁への感想は素っ気ない言葉と笑みだった。これで日米通算24年連続盗塁。日本選手としては自身の記録を更新した。メジャー記録はリッキー・ヘンダーソンの25年で、2位は球聖タイ・カッブらの24年。世界2位に匹敵する数字だが、「勝手にやってください」と言った。

 今季159試合目。昨年までメジャー16年連続2桁盗塁が続いたイチローが、初盗塁まで遠かった理由を一言に凝縮したのは8月初旬だった。「代打ですからね」。先発出場と代打では体のアイドリング状態が違う。常に準備を怠らない男をもってしてもスタート、最高スピードへの到達時間などチューニングへの限界があった。

 二盗の直前、代打シーズン最多安打にあと1本と迫った。11打席ぶりの快音は、歴代21位のキャップ・アンソンにもあと1本となるメジャー通算3080安打。球団譲渡も最終段階で、周辺は騒がしいが「やることいっぱいありますから、そんなフォローしてないですよ」。残り3試合。まだ、イチローから目が離せない。

 《メジャー記録は25年連続》連続盗塁のメジャー記録は歴代最多の通算1406盗塁をマークしたリッキー・ヘンダーソンの25年(79〜03年)、次いで首位打者12度、歴代通算最高打率・366のタイ・カッブ(1905〜28年)と遊撃手として最多出場記録を持つオマー・ビスケル(89〜12年)の24年。日本では衣笠祥雄(66〜87年)広瀬叔功(56〜77年)の22年が最多で王貞治(59〜79年)野村克也(56〜76年)が21年、日米通算では楽天・松井稼が22年で継続中も今季は盗塁がない。

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