オリ平野 海外FAならイチ代理人と契約 カブスなど本格調査

[ 2017年9月30日 05:30 ]

カブス、レッドソックスが獲得調査しているオリックス・平野
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 海外フリーエージェント(FA)権を保持し、去就に注目が集まるオリックスの平野佳寿投手(33)が、イチローの代理人を務めるジョン・ボッグス氏と契約を結ぶことが決定的であることが分かった。複数の関係者が明らかにした。米球界で数々の交渉をまとめた敏腕代理人のサポートを受け、メジャー挑戦も視野に入れて進路を熟考する構えだ。

 通算155セーブで日本球界でも屈指の救援投手の平野に強力な“救援”がついた。ジョン・ボッグス氏は米球界で20年超にわたり、交渉を続けている腕利きの代理人。イチローも、ヤンキースからFAとなった14年オフに契約したベテランで、今でもサポートを受けている。11年にはエイドリアン・ゴンザレス内野手(ドジャース)の契約を7年170億円超でまとめたことでも有名で、実績は十分だ。

 平野は14年オフに、今季までの総額9億円(推定)の3年契約を結んでいる。オリックスは複数年契約も用意し、シーズン終了後にも正式に残留要請する見込みだが、本人は態度を明確にしていない。ボッグス氏のサポートを受けることで、海外にも選択肢を広げて熟考する可能性が高まった。

 すでに名門のレッドソックスとカブスは、平野がFA宣言すれば、複数年のメジャー契約で交渉に乗り出すことが判明している。さらにヤンキース、ジャイアンツも長年調査を継続。実は平野は今回の3年契約の途中でも『メジャー挑戦できる』という条項が入っていたことが分かった。そのためメジャー球団は動向に注目していたが、3月のWBCでチーム最多タイの6試合に投げ1勝0敗、防御率3・38と活躍し、さらに評価が上昇。キレのあるフォークと連投もいとわないタフさはメジャーでも通用するとの見立てで、FA宣言すれば争奪戦となることは間違いない。

 06年にオリックスに入団し、10年から救援投手に本格転向。安定した成績を残し、今季は8月27日の西武戦で通算150セーブも挙げた。平野流出となれば、オリックスの外国人補強にも影響が出ることは必至で、去就に大きな注目が集まる。

 ◆平野 佳寿(ひらの・よしひさ)1984年(昭59)3月8日生まれ、京都府出身の33歳。鳥羽、京産大を経て05年ドラフト希望枠でオリックス入団。10年からリリーフに転向し、11年に最優秀中継ぎ投手、14年に最多セーブのタイトルを獲得。16年にプロ野球3人目の100ホールド&100セーブを達成。通算成績は546試合で48勝68敗155セーブ139ホールド、防御率3.10。17年WBC日本代表。1メートル86、84キロ。右投げ右打ち。

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2017年9月30日のニュース