八木“コイだけキラー”返上の好投で680日ぶり勝利「本当にラストチャンスだと…」

[ 2017年7月30日 17:55 ]

セ・リーグ   中日7-0阪神 ( 2017年7月30日    ナゴヤD )

<中・神>お立ち台でドアラ(中央)と笑顔の八木と福田(右)
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 7月最後の試合で快勝し、連敗を7で止めた中日。その立役者は、ベテラン八木智哉(33)だ。

 今シーズン2度目、4月5日以来のマウンドだったが、「連敗してましたし、とにかく先制点をやらずに、いい流れを作ろうと思って、それだけでした」と丁寧に要所を攻め、うまく詰まらせて打ち取るお手本のようなピッチングを見せた。「状態もずっと悪くなかったですし、チャンスをいただいたので、まずしっかりものにしようと思ってそこだけ考えてました」と語り、準備万端のマウンドだったことを明かした。

 ランナーに3塁を踏ませなかった好投には、「力まずいい状態でいけましたし、杉もしっかりリードしてくれたのでよかったです」と、杉山のリードにも助けられたと感謝した。2015年9月19日以来680日ぶりのの勝利には「嬉しいです、本当に。最高です」と表情を崩した。

 日本ハム、オリックスを経て2015年に中日に移籍。15年に挙げた4勝がすべてナゴヤドームでの広島戦。16年は1試合の登板のみで未勝利に終わったが、その1試合も広島戦で好投したため“コイだけキラー”と呼ばれたが、この日の勝利でそれも返上だ。

 今季は4月5日の登板で打球をすねに当て負傷交代。その後2軍で長らく調整し、先発、中継ぎとトライしながら機会を伺ってきた。「本当にラストチャンスだと思って、まぁ結果がしっかり出たので、次につながると思います」と自信を見せ、「連敗してたってことは、連勝するということでもあると思います。連勝がこれから続くように、応援よろしくお願いします」と締めくくった。

 そして勝利を手繰り寄せる活躍を見せたのは、3安打4打点でプロ入り通算4度目の猛打賞となった福田永将(29)。「ちょっと出来過ぎっすね」とはにかんだ。4回に放ったツーランホームランには、「今日は八木さんが先発ということで、試合前に「今日はかましてくれ」と頼まれたので、かましてやろうと思って打席に立ちました」と語り、「完璧に捉えられた」と胸を張った。

 今週は3本のホームランに10打点と大活躍。「ただ、連敗してましたんで、来週もっと打てるように頑張ります」と殊勝に語り、改めて「今日勝ったんで、また明後日から勝てるよう頑張ります」と、さらなる活躍を誓った。

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