【東東京】1―7の9回2死から!東亜学園 昨夏の悔しさバネに大逆転

[ 2017年7月25日 05:50 ]

第99回全国高校野球選手権東東京大会・準々決勝   東亜学園10―7修徳 ( 2017年7月24日    神宮 )

<修徳・東亜学園>9回2死から6点差を逆転して4強入りを決めた東亜学園ナインは笑顔で応援スタンドに向かう
Photo By スポニチ

 第99回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の地方大会は24日、23大会で52試合が行われた。東東京大会では甲子園3度の出場を誇る東亜学園が、9回2死から6点差をはね返して修徳に10―7で大逆転勝利。また、全国で3代表が決まり、熊本大会は秀岳館が2年連続3度目の夏の甲子園出場を決めた。25日は27大会で58試合が行われ、6代表が決まる。

 あと1死で28年ぶりの甲子園が絶たれる。9回2死二塁で、スコアは1―7。絶望的な状況でも東亜学園ナインは諦めなかった。4番・土岐(どき)は昨夏決勝を「7番・右翼」で先発した、唯一の今大会メンバーだった。

 「去年、(関東第一との)決勝戦で(1点リードの)延長10回1死から逆転された。その“2つのアウトを取り戻す”という目標でやってきた。ここで負けられなかった」

 その土岐が口火を切った。6点を追う9回、先頭で中越え二塁打。後続が倒れて2死と追い詰められたが、代打・上西の左前適時打で勢いに乗った。その後、押し出し四球、連続適時打などでついに1点差。そして、打者一巡して再び土岐に回り、二、三塁から右中間へ2点二塁打を放ち、ついに逆転だ。

 さらに友田がダメ押しとなる2ラン。打者13人で一挙9得点の怒とうの猛攻を呼び込んだ土岐は、「チーム力と日頃の成果」と胸を張った。あと1点を失えば、コールド負けとなる7、8回も得点圏に走者を許しながらもチーム全体で耐え抜いた。

 土岐の自宅の机には関東第一のメンバー表が貼り付けてある。昨夏の悔しさを忘れないためだ。昨秋、今春は東京都大会の2回戦までに敗退。今夏はノーシードからの大躍進だ。「自分には去年の経験がある。何とか結果を出したい」。甲子園出場は89年夏が最後。13年の東西地区再編で東東京に移ってからは未出場だ。87年に広島入りしたエース川島を擁して甲子園4強入りした古豪が、「あと2勝」に迫った頂点まで一気に駆け上がる。

 ▽昨年の東東京大会決勝 関東第一―東亜学園は、2―2の延長10回に東亜学園が1点を勝ち越したが、その裏に関東第一は村瀬の適時打で同点とすると、1死二、三塁から森川が右中間を破るサヨナラ打。2年連続7度目となる夏の甲子園出場を決めた。「7番・右翼」の土岐は5打数1安打だった。

続きを表示

この記事のフォト

2017年7月25日のニュース