浦和学院 サヨナラ勝ちで4年ぶり決勝!捕手・秋山 体を張った捕球で勝利に貢献

[ 2017年7月25日 06:30 ]

第99回全国高校野球選手権埼玉大会準決勝   浦和学院3―2春日部共栄 ( 2017年7月24日    大宮公園 )

<浦和学院・春日部共栄>9回2死、浦和学院・蛭間が生還し喜びを爆発させる浦和学院
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 浦和学院がサヨナラで春日部共栄を下し、4年ぶりの決勝進出を決めた。

 試合後、秋山拓海捕手(3年)の右あごにはくっきりとボールの縫い目がついていた。9回、救援の佐野涼弥投手(2年)が繰り出した鋭いスライダーを顔で止めたからだ。「同点にされたのは自分が逸らしたせい。一個も後ろにやらないという気持ちだった」。ベースの手前でワンバウンドする佐野の宝刀・スライダー。腕の振りが鋭く、打者はことごとく空振りするだけに捕手のブロックが肝心だ。

 昨秋も後逸で負けた苦い経験から、秋山は「佐野のスライダーが止められなければ勝てない」と考えた。佐野がブルペンに入れば受け続け、暇さえあればワンバウンドを止める練習を重ねた。自らの打撃練習の時間を削り、朝からストップの練習を1日中続けていたこともあった。「今年に入ってから止められるようになった」。

 夏に向けて自信をつけたブロック。この日佐野は2点を追う7回無死一、二塁から登板。暴投で同点にこそされたが、以降は秋山も体を張ってボールを止め、6三振を奪って追加点を許さず、サヨナラ勝ちを呼びこんだ。秋山は打っても2回に先制の左越えソロ。「決勝もリードで引っ張っていきたい」と力を込めた。

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2017年7月25日のニュース