阪神・ロジャースいきなり1号!入団会見のち鳴尾浜直行フリー

[ 2017年7月8日 05:50 ]

鳴尾浜球場でフリー打撃をする阪神の新外国人 ジェイソン・ロジャース
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 阪神の新外国人、ジェイソン・ロジャース内野手(29=パイレーツ3A)が7日、いきなりベールを脱いだ。西宮市内の球団事務所で入団会見後、鳴尾浜球場へ直行。フリー打撃では“虎1号”も披露した。今季終了までの契約で推定年俸30万ドル(約3300万円)、背番号48。同日の巨人戦(甲子園)には1―5で完敗し、今季最大の8差へ引き離された首位・広島を追うためにも助っ人砲のデビューが待ち遠しい。

 スーツ姿だった入団会見の1時間後、ロジャースは練習着に着替えて鳴尾浜球場に現れた。日本での大暴れを待ち切れないかのような“始動”だった。キャッチボールで体を温め、バットを持ってバックネット裏でティー打撃を開始。スイングの感触を確かめた後、打撃ケージへ入った。

 打撃投手を務めた藤井育成コーチの5球目だ。高めのボールを振り抜き、左翼の防球ネットへ“虎1号”を突き刺した。誰もが期待する長打力の一端を見せつけた後は外角球を要求し、広角に46スイング。最後は一塁でノックを受け、初日を締めくくった。今季3Aでは打率・289、9本塁打、34打点。米国時間6月28日まで出場していて状態のよさをうかがわせた。

 会見では言葉の端々に新天地に挑む興奮をにじませた。「すごく熱狂的なファンのことも聞いている。早くプレーしたい。打率もしっかり残せるつもりですし、パワーも披露する自信があるので、すべての面でチームに貢献したい」。予備情報の少ない途中加入。懸念される日本人投手への対応については昨季までインディアンスのマイナーに所属していた日本ハム・村田との対戦経験を挙げ、「その辺りをヒントにしっかり対応していきたい」と自信を見せた。

 “ターゲット”も定めた。今年3月に開催されたWBCの準決勝で母国・米国と対戦した侍ジャパンのエース・菅野の名前に反応。「いい投手と対戦するのが楽しみで早く対戦したい」と伝統の一戦での激突を心待ちにした。

 米国では仲間からパンダの愛称で親しまれ、「何か新しいものを考えていただいても、面白い」と陽気に笑った。早ければ球宴明け17日の広島戦で1軍デビュー。「まだ優勝のチャンスはある。貢献したい」。パンダの好物と言えば笹で、くしくも七夕の決意表明が頼もしかった。巨人に敗れ、大逆転勝利を挙げた広島とは今季最大の8差。猛虎の願いを叶える“パンダ旋風”に期待したい。(遠藤 礼)

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2017年7月8日のニュース