【静岡】常葉大橘が29年ぶりの開幕戦で快勝 エース鈴木楓が1失点完投

[ 2017年7月8日 20:54 ]

第99回全国高校野球選手権静岡大会1回戦   常葉大橘5―1浜松日体 ( 2017年7月8日    草薙 )

<浜松日体・常葉大橘>9安打されながら粘り強く116球1失点完投し、開幕戦白星に導いた常葉大橘のエース鈴木楓
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 常葉大橘が29年ぶりの開幕戦で浜松日体に勝ち、5年ぶり4度目の聖地へ好発進した。エース鈴木楓投手(3年)が9安打を許しながら無四球で1失点完投。6番・進士育之介左翼手(3年)が2安打3打点と活躍した。

 約1万5000人の大観衆の前で期待に応えた絶対的エースは「たくさんの人が入っている中で投げられて楽しかったし、勝てたことが一番、大きいです」と喜んだ。疲れが見え始めた7回に3連打を浴びたが、失点は9回の1点だけ。得意のチェンジアップとスライダーで3併殺を奪い、相手の流れを断った。

 今春公式戦1週間前に腰痛に見舞われ、約2カ月、離脱。不安はあったが「周りの選手より、多く経験させてもらってきた」と言う昨年の経験を自信に、マウンドに上がった。昨春県準決勝で静岡から完投勝利を挙げ、東海大会でも初戦から3連投で優勝に貢献。年末には県選抜としてオーストラリアへ遠征し、県内屈指の投手としての自覚も芽生えた。

 「最後は少し気が緩んだ」と失点を反省した鈴木楓だが「次もあるので」と次戦に目を向ける。3打点で右腕を援護した6番・進士は「開幕戦をやれて良かったし、これで乗りに乗っていければ」と笑顔を見せた。

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2017年7月8日のニュース