ソフト、ギータ弾で“ねじれ現象”解消 今季初の単独首位

[ 2017年7月8日 05:40 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―1日本ハム ( 2017年7月7日    札幌D )

3回1死一塁、2ランを放つ柳田
Photo By スポニチ

 多く勝っているのに順位が下。ソフトバンクがそんなねじれ現象に終止符を打った。5連勝。2日から続いた楽天との「マイナス0・5ゲーム差」を脱し、逆に1・5差をつけて首位に立った。最大5差を79試合目ではね返し、4月5日以来の返り咲き。単独トップは今季初だ。

 柳田の一発が効いた。3回、先制打の今宮を一塁に置いて有原の149キロ直球をガツン。2戦連発の22号2ランが左中間スタンドへ消えた。「自分のポイントでしっかり捉えられた」とうなずいた。

 だが――。その姿は試合中にグラウンドから消える。5回の第3打席。内角球をファウルした打球が右膝付近をえぐった。顔をゆがめ、座り込んだ。この打席は遊飛。直後の守備で交代し、札幌市内の病院に向かった。

 診断は「右膝蓋(しつがい)骨の打撲」だった。工藤監督は「痛みの度合いもあるし、膝なので。本人も痛がったし、トレーナーからも交代した方がいいとのことだった」と説明した。

 22発、72打点はリーグトップを快走中。打率・320は同僚・内川に次ぐ2位だ。交流戦MVPに続き、この日は6月の月間MVPを受賞。会見では「ホームランはどれもうれしい。印象に残ってるのは3打席連続」と23日の西武戦を振り返り、胸を張っていた。

 内川、デスパイネが相次いで負傷離脱する中、結果を残し続けた。全ては、目標のためだ。七夕の試合。願い事を聞かれ「チームが優勝できるように」と言った。日本ハムに11・5ゲーム差を覆された昨季の悔しさはもう味わいたくない。

 8日の出場は様子を見て決める。昨オフの自主トレ。「体を強くする。限界突破」とテーマを掲げ、故障に強い体を目指した。首位を走り続けるためのエンジンを外すわけにはいかない。

続きを表示

2017年7月8日のニュース