第3試合でアクシデント 福井工大福井の右翼手が打球処理で負傷 打者走者は戻される

[ 2017年3月26日 16:06 ]

第89回選抜高校野球大会2回戦   福井工大福井―健大高崎 ( 2017年3月26日    甲子園 )

<健大高崎・福井工大福井>3回2死一、二塁、健大高崎・小野寺の右2点適時三塁打で負傷し、担架で運ばれた福井工大福井・吉田
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 第89回選抜高校野球大会第7日は26日、甲子園球場で2回戦3試合が行われ、第3試合では2年ぶり3回目出場の高崎健康福祉大高崎(群馬)と2年連続5回目出場の福井工大福井(福井)が対戦。3回裏に福井工大福井の吉田有哉右翼手(3年)が打球を追って負傷し、担架で運ばれて途中交代するアクシデントがあった。

 0―0で迎えた3回裏、健大高崎の攻撃時にアクシデントは発生した。健大高崎は安打と死球で2死一、二塁とし、続く2番・小野寺の打球は安打性の当たりとなって右翼方向へ飛んだ。福井工大福井の右翼を守っていた吉田は回り込んで深い位置で処理。だが、ここで体勢を崩し、表情をゆがませながらグラウンドに倒れ込み、1度はグラブに収めたボールはこぼれ落ちて転がった。

 ボールはすかさず中堅手の山内がカバーしたが、健大高崎の走者はその間に2人が本塁生還を果たし、打者走者の小野寺も三塁ベースを蹴って本塁へ。だが、ここで宅間球審が小野寺に三塁へ戻るように指示。タイムがかかって福井工大福井の大須賀康浩監督(63)も右翼まで吉田の様子を見に行き、担架で運ばれた吉田は佐藤勇斗(3年)と交代した。

 この後、宅間球審はマイクを通じ、「野手が転倒、交錯してプレー続行不能ということで二塁アンパイアがタイムをかけました。得点2、打者走者三塁、2アウト三塁で再開します」と場内に説明。試合は2―0と健大高崎のリードで再開され、直後に打席に入った健大高崎の3番・安里は初球をセーフティースクイズ。続く4番・山下は右越え三塁打を放って健大高崎が4点を先取する展開となった。

 大会本部によると、負傷交代した吉田は右膝を痛めたが、病院へは行かず、様子を見るという。

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2017年3月26日のニュース