金本監督「心配」3、4、5番が12の0 “仮想ジョンソン”攻略失敗

[ 2017年3月26日 08:15 ]

オープン戦   阪神2―1オリックス ( 2017年3月25日    京セラドーム )

<神・オ>打線が振るわずベンチで厳しい表情の金本監督(左から3人目)
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 阪神は25日、オリックスとのオープン戦(京セラドーム)で、同点の9回1死満塁から代打・中谷将大外野手(24)がサヨナラ打を放った。一方で、3月31日開幕戦で対戦が予想される広島・ジョンソンと同じ外国人左腕のオリックス・コークの前に糸井ら中軸3人がそろって無安打に終わり7回まで3安打1得点と苦戦した。

 「仮想ジョンソン」を撃破し3・31に向け勢いを付けたいところだったが、結果的には一抹の不安を残した。コークから奪った得点は7回2死三塁から上本の中前適時打による1点のみ。それでも、今はオープン戦で失敗も許される。大切なことは攻略できなかった要因を突き止め「本番」に生かすこと。試合後、金本監督も結果は意に介さなかった。

 「まあ、それ(仮想ジョンソンの意味合い)も無きにしもあらずでね。(コークと)ジョンソンは、ちょっとタイプが違うけど。初モノで、外国人左腕。選手はなかなか、つかみどころが無かったと思う」

 19日のヤクルト戦以来、高山を1番に置くオーダーで臨んだが「(開幕戦の打順は)まだ分からんね」と話したように、本番と同じというわけではない。ただ、顔ぶれは開幕スタメンに限りなく近く、この点が金本監督の言う「無きにしもあらず」につながる部分だろうか。

 身長1メートル93のジョンソンより8センチ低く、球速は10キロ程度遅いコークが多投する「動くボール」の前に凡打の山を築かされた。特に糸井、福留、原口の3人は計12打数無安打。指揮官が「確かに3、4、5番が無安打というのは心配やね。クリーンアップがグダグダになると、こういう試合展開になる」と話し、片岡打撃コーチは「中心の左打者が抑えられると、こういう結果になる。でもシーズンの準備としては良かったんじゃないかな」と前向きにとらえた。

 金本監督が「良い投手が来ると少ない好機をどれだけ生かせるかになる」と振り返ったように、ジョンソンに限らず、好投手攻略の条件は至ってシンプル。再確認できただけでも、意味のある予行演習となったはずだ。

 26日のオリックス戦(京セラドーム)を最後に開幕戦へと向かう。「(クリーンアップの上がり目を確認して開幕に)臨みたいね」。打つべき人が打って最後を締め、気分良くシーズンに入りたい。(惟任 貴信)

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2017年3月26日のニュース