米国戦疲労は想像以上…巨人・菅野 3・31開幕戦登板回避も

[ 2017年3月26日 05:30 ]

キャッチボールで調整する菅野
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 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場していた巨人・菅野智之投手(27)が25日、31日の中日との開幕戦(東京ドーム)を回避する可能性が出てきた。

 この日チームに合流し、高橋由伸監督(41)と体調面などについて話し合い。首脳陣は21日(日本時間22日)の準決勝・米国戦に先発したエースの回復具合を慎重に見極める方針。仮に回避した場合、2カード目となる4月4日からのDeNA3連戦(横浜)に回る。

 WBCの激闘で、体は想像以上に悲鳴を上げていた。準決勝・米国戦で6回3安打6奪三振1失点(自責0)の力投を見せた菅野が、14年から続けてきた開幕投手を回避する可能性が出てきた。

 東京ドームでのロッテ戦の試合前練習に参加し、ランニングや軽めのキャッチボールを行った右腕は、31日の中日との開幕戦について「状態を見てという感じ。(高橋監督と)話しました。僕が決めることではない。監督に任せている」と話すにとどめた。当初は中8日で開幕戦に向かうプランだったが、米国戦は「人生を懸けるくらいの気持ちでマウンドに上がった」と振り返ったように、体力だけでなく、精神面の疲労も大きかった。実際、侍ジャパンのメンバーのほとんどは2カード目に回る予定だ。

 高橋監督は「動いてみないと分からない」と話すなど、首脳陣との話し合いの中で、無理をさせない方針となったとみられる。尾花投手コーチは「(投球練習を)見てから」と開幕戦登板をギリギリまで見極める可能性を示唆したが、長いシーズンを考え、開幕2カード目に回るローテーションの組み替えも検討しているとみられる。

 菅野が開幕投手を回避した場合、この日のロッテ戦で6回2安打無失点の好投を見せた内海や、オープン戦で安定した投球を続ける田口らが候補に挙がりそうだ。内海は07、10、12年と3度、開幕投手を務めた実績があり、田口は昨季の中日戦は3試合で防御率2・11というデータがある。

 WBC準決勝で敗退後「また新たな戦いが始まる。この悔しさをシーズンで生かせるようにしたい」と話していた菅野。開幕投手はエースにとって特別だが、同時にフルシーズンを故障なく乗り切るのもエースの役目。万全の状態で臨める登板日を探っていく。

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