阪神・中谷 また打った!今度はサヨナラ 勝負強さ“神様級”

[ 2017年3月26日 09:10 ]

オープン戦   阪神2―1オリックス ( 2017年3月25日    京セラドーム )

<神・オ>9回1死満塁、中谷がサヨナラの中前適時打を放ち、ガッツポーズ
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 同点の9回1死二、三塁から高山が敬遠されると、大和の代打、阪神・中谷がコールされた。「あまり覚えていない。緊張していた」と振り返るカウント1ボール1ストライクから初球に空振りしたヘルメンの外角チェンジアップにバットを目いっぱいに出し、中前に運んだ。

 「とにかく前に飛ばそうと思っていた。できてよかった。いろんなポジションをさせてもらっているので、どこかで(試合に)出られるように、アピールしていきたい」

 DHの使用を回避した22日ソフトバンク戦から、この日を含め4試合中2試合でベンチスタート。糸井、福留ら不動の外野陣と一塁に原口がいることで出場機会は自然と減った。それでも「そんなに多く打席をもらえる立場ではない。しっかり与えられた打席で、良い結果を残すことだけ考えてやっていく」と万全を期し結果に結びつけた。「ああいう球の速い投手で変化球も生きてくるところでね。中谷はもともと変化球を合わせるのはうまいけど、とはいえ、あの球速のある投手から打つのは難しい。よく打った」

 金本監督から賛辞を送られたように、今春オープン戦はこれで14打点。トップをいくダフィー(ロッテ)に1打点差に迫った。得点圏打率も17打数6安打で・353。満塁機に限れば「4の4」と打率10割。これだけ勝負強さを見せつけられると、代打の切り札でも…の考えが浮かぶ。指揮官も「新井さんもおるじゃん。生涯一度の絶好調のね」と笑いを誘ったが「神様・中谷」を否定はしなかった。

 「一日一日、必死にアピールしていく。それだけです」

 7年目。眼前にある大きな好機を逃すわけにはいかない。(巻木 周平) 

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